2012年5月までRamp up中のBW Powered by SAP HANAですが、 Ramp up終盤に差しかかり、いろいろと情報が出てきています。 本記事はその中でExperience SAP HANAのblogからのご紹介です。
HANAでBWを稼働させる場合の前提として、 HANA1.0 SP3 と BW7.3 SPS5以上が必要であることは広く知られていますが 他にも以下の前提があるようです。
分析権限の7.0化
BWのUnicode化
Javaスタックの分離(現システムがABAPとJavaのDual Stack環境の場合)
使用中のBWアドオンのサポート状況
Unicode化はHANAへデータを投入する時に変換すればいいので、あまり気にしなくてもいいですね。
BWアドオンのサポート状況というのは、 現時点では全てのBWアドオンがサポートされているわけではないようで、 BWのアドオンをお使いの場合サポート構成の確認が必要とのことです。
他に変更点としては、
Eのファクトテーブルがなくなる
BW Acceleraterを利用していればBWAは不要になる
があります。
また、データフローが7.xになっていれば、InfoCubeとDSO(Data Store Object)を HANA用のInfoCubeとDSOに変換できるので、さらに性能を向上させることができるようです。
BWを7.0にアップグレードしたお客様でデータフローは3.xのまま運用されているケースがよくありますので
もし、HANAへの移行を検討されるのであれば、少しずつデータフローの変換をしておくといいかもしれませんね。
データフローの変換はBW7.0の標準で変換機能がありますので、 複雑なデータフローでなければ変換は機械的に行うことができます。データフローを変換すると、データ転送プロセスの登録とそれに伴うプロセスチェーンの変更が必要になるので、ご注意ください。
GAが待ち遠しいですね。
- カテゴリ: データ移行
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