EA Azureサブスクリプション設計:コスト管理ツール

 2015.07.10  リアルテックジャパン

今回は最終回ということで、Azure EA 契約ベースでコスト最適化にあたって利用した管理ツールについて書きます。

第1回 EA Azureサブスクリプション設計:Azureのサブスクリプションとは 

第2回 EA Azureサブスクリプション設計:管理体系と使いこなし

第3回 EA Azureサブスクリプション設計:弊社のコスト最適化事例

2016/1/5追記

本記事執筆時点で未知だったのですが、現在ではアカウントに対して、「コストセンター(CC)」や「部署名」を追加で定義できます。また、ea.azure.comにエンタープライズ管理者でアクセスすることで請求金額等が閲覧できますが、その際に上記追加定義を使っていると、課金のくくりとして使えるようになっているようです。このあたりをうまく使うことで、もう1階層管理単位を作ることができるようになっているので、より柔軟にコスト管理ができそうです。こちらで試せていませんので、こんな書き方になっていてすいません。(汗;

従量課金のサブスクリプションであれば、Azure 管理ポータルで金額が表示されるのでそれをみればよいのですが、EA契約の場合、Azure管理ポータルで確認できるのは利用量までとなり、実際の月額コストはMSさんかLicensing Solution Partner (略称LSP、旧名称 Large Account Reseller (LARのパートナー さん から月次のAzure利用報告という形で課金に関する月末締めデータを頂くことになるかと思います。

弊社ではソフトバンクC&Sさん経由でEA契約を締結していますが、「Azureレポートシステム」という名でEA契約カスタマ向けに利用量を簡単に見られる仕組みを無償で提供されており、こちらを利用しております。

契約当初はEXCELベースでの報告書を毎月頂いておりましたが、昨年レポートシステムを構築されるというお話を伺い、弊社自体が早い時期に使い始めていたこともありパイロットユーザの一社として、弊社での使い方とか要望をお伝えしておりました。

上記システムではアカウント、サブスクリプションの括りでコスト(拡張コスト=Azure独特の用語で使用料金のこと)を振り分けてみることができます。前回の記事でご紹介していた弊社のコスト最適化事例はこのデータを使って実施しておりました。

sbcs-azure-cost.png

ところで、EA契約を前提とした場合に「Azure管理ポータルで確認できるのは利用量まで」と先にご説明しておりましたが、参考までに実際に取れるデータを見ておきましょう。今回はアカウントオーナーの管理ポータル(Azure Enterprise Portalea.azure.com)のレポート画面からダウンロードすることになります。ちなみにレポートはバッチ処理で流れるため、リクエストを出して、後からダウンロードする流れになりますので、すこし面倒です。

ea-billing-screen.png

EXCELファイルの中身はこんな感じで、使用したクラウドサービス利用履歴の明細を見ることが出来ます。

ea-billing-screen2.png

ちなみに、データ項目については下記の通りです。(ここでのポイントは利用量の閲覧しか出来ないので使用料金を表す「拡張コスト」は当然入っていないということになります。

アカウント所有者の LiveID (AccountOwnerId)

アカウント名 (AccountName)

サービス管理者の LiveID (ServiceAdministratorId)

SAPシステムパフォーマンス分析パック
「theGuard! SmartChange Transport Management」 導入

サブスクリプション ID (SubscriptionId)

サブスクリプション GUID (SubscriptionGuid)

サブスクリプション名 (SubscriptionName)

日付 (Date)

月 (Month)

日 (Day)

年 (Year)

製品 (Product)

リソースのGuid (ResourceGUID)

サービス (Service)

サービスの種類 (ServiceType)

サービス地域 (ServiceRegion)

サービスのリソース (ServiceResource)

リソースの使用量 (ResoureQtyConsumed)

サービスのサブ地域 (ServiceSubRegion)

サービス情報 (ServiceInfo)

コンポーネント (Component)

サービス情報 1 (ServiceInfo1)

サービス情報 2 (ServiceInfo2)

追加情報 (AdditionalInfo)

(Tags)

(Store Service Identifier)

(Department Name)

(Cost Center)

この利用明細から料金を算出するためには、EA契約特有の算出ロジックを適用する必要があり、専用のAPIをコールすることになります。技術的には算出可能な状況ですが、現時点で弊社運用では採用しておりません。

弊社が採用していない2つの理由

1.会計データとしての正当性維持をどうするか

EA契約自体が前払金の考え方なので月次で償却することになりますが、当然会社的には会計上正しいデータである必要があり、かつ会計監査にも耐えうる憑依性のない客観データである必要がありました。最終的には、算出ロジックの正当性の維持とか考えると現時点の仕組みでは対応負荷が重いと判断し、ソフトバンクC&Sさんのレポートを重宝しております。

2.月末締めてから最終的な料金確定までにタイムラグがあるのと金額調整の存在

単純に月末締めでタイムラグが数日あるという話と、弊社も一度経験したのですが、MSさんの都合である期間の課金が0円扱いになりました。何らかのトラブルがあったのかもしれませんが、実際我々には何ら影響なしなのでよくわかりません。

今回のシリーズは以上となります。なんとなく現場の雰囲気ご理解頂けましたでしょうか。

弊社でSystem Center 正確には監視・モニタリング機能を担うSCOM(System Center Operation Manager)とAzure課金APIをつかって、課金舵手ボードの仕組みを作ってさらなる運用改善をする試みをご紹介しております。何かのご参考になれば幸いです。

長文最後までお読み頂きありがとうございました。

今回は最終回ということで、Azure EA 契約ベースでコスト最適化にあたって利用した管理ツールについて書きます。

第1回 EA Azureサブスクリプション設計:Azureのサブスクリプションとは 

第2回 EA Azureサブスクリプション設計:管理体系と使いこなし

第3回 EA Azureサブスクリプション設計:弊社のコスト最適化事例

2016/1/5追記

本記事執筆時点で未知だったのですが、現在ではアカウントに対して、「コストセンター(CC)」や「部署名」を追加で定義できます。また、ea.azure.comにエンタープライズ管理者でアクセスすることで請求金額等が閲覧できますが、その際に上記追加定義を使っていると、課金のくくりとして使えるようになっているようです。このあたりをうまく使うことで、もう1階層管理単位を作ることができるようになっているので、より柔軟にコスト管理ができそうです。こちらで試せていませんので、こんな書き方になっていてすいません。(汗;

従量課金のサブスクリプションであれば、Azure 管理ポータルで金額が表示されるのでそれをみればよいのですが、EA契約の場合、Azure管理ポータルで確認できるのは利用量までとなり、実際の月額コストはMSさんかLicensing Solution Partner (略称LSP、旧名称 Large Account Reseller (LARのパートナー さん から月次のAzure利用報告という形で課金に関する月末締めデータを頂くことになるかと思います。

弊社ではソフトバンクC&Sさん経由でEA契約を締結していますが、「Azureレポートシステム」という名でEA契約カスタマ向けに利用量を簡単に見られる仕組みを無償で提供されており、こちらを利用しております。

契約当初はEXCELベースでの報告書を毎月頂いておりましたが、昨年レポートシステムを構築されるというお話を伺い、弊社自体が早い時期に使い始めていたこともありパイロットユーザの一社として、弊社での使い方とか要望をお伝えしておりました。

上記システムではアカウント、サブスクリプションの括りでコスト(拡張コスト=Azure独特の用語で使用料金のこと)を振り分けてみることができます。前回の記事でご紹介していた弊社のコスト最適化事例はこのデータを使って実施しておりました。

sbcs-azure-cost.png

ところで、EA契約を前提とした場合に「Azure管理ポータルで確認できるのは利用量まで」と先にご説明しておりましたが、参考までに実際に取れるデータを見ておきましょう。今回はアカウントオーナーの管理ポータル(Azure Enterprise Portalea.azure.com)のレポート画面からダウンロードすることになります。ちなみにレポートはバッチ処理で流れるため、リクエストを出して、後からダウンロードする流れになりますので、すこし面倒です。

ea-billing-screen.png

EXCELファイルの中身はこんな感じで、使用したクラウドサービス利用履歴の明細を見ることが出来ます。

ea-billing-screen2.png

ちなみに、データ項目については下記の通りです。(ここでのポイントは利用量の閲覧しか出来ないので使用料金を表す「拡張コスト」は当然入っていないということになります。

アカウント所有者の LiveID (AccountOwnerId)

アカウント名 (AccountName)

サービス管理者の LiveID (ServiceAdministratorId)

サブスクリプション ID (SubscriptionId)

サブスクリプション GUID (SubscriptionGuid)

サブスクリプション名 (SubscriptionName)

日付 (Date)

月 (Month)

日 (Day)

年 (Year)

製品 (Product)

リソースのGuid (ResourceGUID)

サービス (Service)

サービスの種類 (ServiceType)

サービス地域 (ServiceRegion)

サービスのリソース (ServiceResource)

リソースの使用量 (ResoureQtyConsumed)

サービスのサブ地域 (ServiceSubRegion)

サービス情報 (ServiceInfo)

コンポーネント (Component)

サービス情報 1 (ServiceInfo1)

サービス情報 2 (ServiceInfo2)

追加情報 (AdditionalInfo)

(Tags)

(Store Service Identifier)

(Department Name)

(Cost Center)

この利用明細から料金を算出するためには、EA契約特有の算出ロジックを適用する必要があり、専用のAPIをコールすることになります。技術的には算出可能な状況ですが、現時点で弊社運用では採用しておりません。

弊社が採用していない2つの理由

1.会計データとしての正当性維持をどうするか

EA契約自体が前払金の考え方なので月次で償却することになりますが、当然会社的には会計上正しいデータである必要があり、かつ会計監査にも耐えうる憑依性のない客観データである必要がありました。最終的には、算出ロジックの正当性の維持とか考えると現時点の仕組みでは対応負荷が重いと判断し、ソフトバンクC&Sさんのレポートを重宝しております。

2.月末締めてから最終的な料金確定までにタイムラグがあるのと金額調整の存在

単純に月末締めでタイムラグが数日あるという話と、弊社も一度経験したのですが、MSさんの都合である期間の課金が0円扱いになりました。何らかのトラブルがあったのかもしれませんが、実際我々には何ら影響なしなのでよくわかりません。

今回のシリーズは以上となります。なんとなく現場の雰囲気ご理解頂けましたでしょうか。

弊社でSystem Center 正確には監視・モニタリング機能を担うSCOM(System Center Operation Manager)とAzure課金APIをつかって、課金舵手ボードの仕組みを作ってさらなる運用改善をする試みをご紹介しております。何かのご参考になれば幸いです。

長文最後までお読み頂きありがとうございました。

SAPユーザのための 『S/4HANA』データ移行

RECENT POST「技術情報」の最新記事


この記事が気に入ったらいいねしよう!
Archive Migration Service (アーカイブ移行リモートサービス)
オフィシャル採用ブログ『RTFrontier』はこちらから!

RANKING人気資料ランキング

RECENT POST 最新記事

RANKING人気記事ランキング

ブログ購読のお申込み