今回Nutanix社から機材を提供頂き、実機検証をする機会をいただきました。
検証結果はついては、【技術白書公開】SAP on Nutanix 基本性能検証結果報告書からダウンロード可能ですが、そこに書きれなかった内容を補足説明させて頂きます。
今回はNutanixのもつWeb管理画面であるPrismをご紹介します。下の画面がPrismのログイン直後の画面です。
下のHardware Summaryから、1block(1筐体)に搭載された4host(4サーバー)でクラスターが構成されていることがわかります。また、それら4サーバーのリソース使用状況やクラスターの健全性が一目でわかる作りになっています。なお上記画面は英語版ですが、今後日本語版のUIが提供される予定です。
Nutanixの各機能はAcropolis Base Software(略称AOS)というソフトウェアで実現されており、このソフトウェアはサーバーとHypervisorの中間に入る構成となっているため、サーバーとHypervisorの両方から情報を取ることができます。
従って、Prismのハードウェアの画面では、サーバー単位のCPU、Memory、Diskの処理状況もリアルタイムで表示できます。
仮に、上の画面でサーバーが高負荷であることが判明した場合は、下の仮想マシンの画面からどの仮想マシンの処理に起因するかを特定することができ、負荷を平準化するために移動すべき仮想マシンを簡単に特定できるので、安定した運用が可能になります。
こうした負荷情報は一定期間Nutanix内に保持されますので、Analysisの画面から傾向を把握することができ、仮想マシンの配置換えやリソース追加の検討に役立てることができます。
Prismは細かいところにも配慮が行き届いています。例えば先に示したハードウェアの画面の左手にあるIPMI IPのアドレス表示が青字になっていますが、これはサーバーハードウェアの管理コンソール(Cisco社のCIMC、Dell社のiDrac、hp社のiLO、Lenovo社のIMMに相当)へのリンクとなっています。ここにリンクがあることで、例えばサーバーがダウンしてハードウェアのログを確認する必要が生じた場合に、管理コンソールのIPアドレスを管理台帳で調べることなく、スムーズ調査に着手できるようになり運用作業効率が高まります。
Nutanixが対応するHypervisorにはvSphere、Hyper-Vに加え、Acropolis Hypervisor(AHV)というネイティブ機能もあります。AHVを利用すると仮想マシンの作成等の操作もPrismで行うことができ、さらに管理作業をシンプルになります。
インフラ向けの管理ツールはいろいろと触ってきましたが、これほど使い勝手のいいものは初めてです。引き続き、Nutanixの持つ各機能についてご紹介したいと思います。
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