昨今大手企業が今後の課題として掲げる『デジタルトランスフォーメーション(DX)』、様々なITテクノロジーやサービスが存在する中で、最適な姿を模索している企業も多い現状です。
今回はDXを推進、運用していくために必要不可欠となる自動化サービスの観点から、DXを成功へと導くポイントについてお伝えします。
デジタルトランスフォーメーションの課題
デジタルトランスフォーメーションとは、カスタマーエクスペリエンス、ビジネスモデル、オペレーションを根本から見直し、価値提供、収益源の創出、効率向上のための新しい手法の模索であり、これを実現するために、さまざまな企業が革新的な技術の導入を進めているとSAP社が定義しています。これからのデジタル時代に企業は、効率化を進め、敏捷性を高め、運用方法を根本的に変えていく必要があります。
しかし、DXを進めている多くの企業のIT部門では、新たな課題に直面している状況です。例えば、オンプレミス、仮想環境、クラウド環境全体を相互運用する必要があり、システムそのものが複雑で管理が煩雑になってしまうケースが挙げられます。またDXを前提としたビジネスモデルにおいては、付加価値を高め、収益を生み出し、顧客サービスを改善するために用いるデータ量が益々増加する傾向にあり、それに耐えうるシステムデザインを求められ、頭を悩ませているケースも耳にします。
従来のジョブスケジューラーとワークロードオートメーションの違い
従来のワークロード自動化ツールとジョブスケジューリングツールは、オンプレミスかクラウドサービスに関わらず、ハイブリッド環境にうまく適応できません。またデジタルビジネスに必要不可欠な膨大なリアルタイムデータフローにうまく対応できません。多くのジョブスケジューリングツールでは複数のプラットフォームおよびシステムサイロにまたがる異種のアプリケーションと正しく連携するために、新しいプロセスごとに手動で回避策を講じる必要があります。手動で回避策を設定するIT部門にとっては時間的にも大きな負担となり、またエラーを生み出してしまう要因となり得ます。
対照的にSaaS型のワークロードオートメーションツールは、ビジネス要件に合わせて拡張できるようにあらかじめ設計されているため、時間的負荷やエラー対応なども含んだコスト削減にも繋がります。例えば以前紹介したRunMyJobs®は従量制のサブスクリプションモデルを提供し、接続できるサーバーやアプリケーションの数に制限がありません。
RunMyJobs®は会社独自の業務ロジックを実行するイベントドリブン型のプロセスオートメーションを特徴としています。プロセスに問題がある場合、人の介入を必要とせずに、プロセスを継続する次の論理ステップを自動的に決定するようにソリューションを構成できます。また例えばERPの代表格、SAPをはじめとしたあるゆる製品、アプリケーションとのコネクターも有しています。
DXを成功に導くために必要なこと
前述の最新のワークロードオートメーションツールを使用することでIT部門は、ネットワーク、ストレージ、サーバー、オペレーティングシステム、ミドルウェアアプリケーションなどを提供するために必要となるタスクを心配せずに済み、99.95%有効な業務効率を得ることができます。そこで生まれた時間でIT部門はDX推進を更に進めることができ、付加価値の高い業務とイノベーションに集中することができます。
システムがより複雑になり、増大するビジネスデータの両方を処理するには、新しいワークロードオートメーション(次世代のジョブスケジューラ)が必要です。自動化ソリューションは、あらゆるプラットフォーム、アプリケーション、またはテクノロジーと接続する必要があります。また、企業内のどこにでもすばやく簡単に導入できる必要があります。それこそまさに新たなワークロードオートメーションツールが提供しているサービスそのものです。DXの背景では、IT部門ではなく、ワークロードオートメーションツールこそが煩雑で大変な作業を担当するべきです。
リアルテックジャパンにご支援できること
今回は、DXを推進していく企業にとって直面する課題と対応策について簡単にご紹介いたしました。REALTECHでは文中で紹介したRunMyJobs®やワークロードオートメーションツール検討におけるコンサルティング、導入サービスを提供しております。少しでもお悩みでしたらぜひ当社までご連絡ください。
- カテゴリ: ビジネスプロセス管理
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