SAP環境でお手軽承認ワークフローモバイル化

 2014.05.13  リアルテックジャパン

はじめに

SAP社のシステムに限らずシステム処理をモバイル化する時に承認ワークフローが最初の対象となることが多いです。これは、忙しい管理者の方が外出先やちょっとした合間にモバイルで承認・否認をできるようにすることで業務効率化が図りやすく、小さな画面でも十分処理可能なためです。モバイル向けアプリのSAP Fioriでも旅費や購買発注承認のワークフローアプリがあります。
今回はNetWeaver GatewayとGWPA(SAP NetWeaver Gateway Productivity Accelerator)、SAPUI5を使ったお手軽な承認ワークフローのモバイル化方法を紹介します。

「theGuard! SmartChange Transport Management」 導入
SAPシステムパフォーマンス分析パック

アプリ画面について

下記に代表的な画面のスクリーンショットを載せます。iPadとiPhoneで画面レイアウトが自動的に切り替わるのが素晴らしいです。下記には載せていませんが、Androidでも可能ですし、添付ファイル画面や関係者画面などもあります。

画面 内容 iPhone画面 iPad画面
タスク一覧 ログインユーザへ割り当てられている承認依頼の一覧画面 GWPA_TaskList.jpg タスク一覧は各画面の左側に常に表示
タスク詳細 ログインユーザへ割り当てられている承認依頼の詳細画面 GWPA_TaskDetail.jpg GWPA_TaskiPad.jpg
承認・否認 承認依頼を承認・否認する画面 GWPA_Decision.jpg GWPA_DecisioniPad.jpg

仕組について

アプリ実行時のデータフローは下図のような形です。ERP等で動くワークフローがあり、その内容をNetWeaver Gatewayを通じてBSPアプリケーション上で動かしています。ワークフローはSAP Business WorkFlowであれば特に制限がありません(標準の購買発注や購買依頼のワークフローも使用可能です)。

GWPA_WF_DataFlow.jpg

アプリ構築時は下図の流れで以下の2ステップを行います。
1. 定義情報収集:EclipseでGWPAのプラグインを使用してNetWeaver Gatewayからワークフローの定義情報を取得してアプリを生成します。この時にJavascriptのパスを手動で1行書き換えるコーディングが必要です。
2. デプロイ:EclipseからABAPスタック上にSAPUI5アプリをデプロイします。

GWPA_WF_Deploy.jpg

今回使用したSAPシステムの各Componentバージョンは以下のとおりです。BSPアプリケーション、SAP NetWeaver Gateway、SAP Business WorkFlowを同一インスタンス上で動かしています。ERPサーバ上に全てを含めることも可能です。

ソフトウェア リリース レベル SP
SAP_BASIS 740 6 SAPKB74006
SAP_ABA 740 6 SAPKA74006
SAP_UI 740 7 SAPK-74007INSAPUI
SAP_GWFND 740 6 SAPK-74006INSAPGWFND

Eclipseとプラグインは以下のバージョンを使用しています。

Eclipse/plugin Version
Eclipse 4.2.2
SAP UI development toolkit for HTML5 1.18.10  
Toolkit for HTML5 (GWPA, Developer Edition) 1.1.1

終わりに

今回は「お手軽承認ワークフローモバイル化」ということで、簡易的な承認ワークフローのモバイル化を紹介しました。1行コーディングをするだけで実現できるので費用対効果の点で非常に魅力的です。フロントエンド周辺の技術は進歩が著しいのでキャッチアップが大変ですが、使いこなすことで様々なことがお手軽にできるようになります。

関連記事:SAPのワークフロー機能について

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