SAPユーザ必見!? SAP HANAとは

SAPユーザ必見!? SAP HANAとは

 2018.11.06  リアルテックジャパン株式会社

これからのビジネスに欠かせないインメモリデータベースの“SAP HANA”。聞いたことはあるけれど、具体的にどういったシステムなのか分からないという方は多いかと思います。特に、エンジニアではない経営者にとってはなかなか浸透していないものかもしれませんが、次世代のビジネスを実現するためには既に欠かせないシステムとなっています。

今回はそんなSAP HANAについて解説していきます。

SAP HANAって何?

SAP HANAを提供するSAP社は世界的なERPソリューションを提供するソフトウェアベンダーであり、ドイツ・ワルドルフに本社を構えています。そんなSAP社が提供するSAP HANAというシステムは俗に“インメモリデータベース”と呼ばれるものです。

ではインメモリデータベースとは何か?通常、データベース(Oracle、SQL Serveなど)は搭載されたハードディスクにデータを保持しながら動作することを基本として設計されています。それに対してインメモリデータベースは、すべてのデータをコンピューターのインメモリに展開しながら動作するものです。

“インメモリ”について知ってる方は多いでしょう。これはパソコンの基本スペックでもあり、簡潔に説明すると「一時的なデータを保持した複数のアプリケーションを同時に稼働するための領域」です。インメモリには自由にデータの読み書きがある半導体メモリが使用されており、データ読み書きは非常に高速ですが容量単価が高く、インメモリ自体を記憶装置として実装することはできません。

しかしSAP HANAではインメモリを全面採用したデータベースを構築できるため、従来のデータベースに比べて処理が非常に高速になります。

SAP HANAはオンプレミスまたはクラウドでの展開が可能で、ビジネスプロセスの高速化やより多くの情報を提供するために活躍します。

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SAP HANAのとOracleデータベースの比較

従来のビジネススタンダードなデータベースといえばOracleを想起する方が多いでしょうが、現在ではSAP HANAのシェアが徐々に拡大しており、勢力図が変化しています。ここではSAP Asia Pacific Japanのデータベースおよびアナリティクス担当シニアバイスプレジデントであるPaul Marriott氏が語る、SAP HANAとOracleの違いについて一部抜粋してご紹介します。

“唯一、インメモリに特化したHANAは、Oracle Database 12cのインメモリオプションと比べても3倍速い。”

“(SAP HANA特徴の)1つめは、同一のデータベースで、トランザクションとアナリティクスの両方を実施できるという点。これは他社との大きな違いだ。Oracle Database 12cのインメモリオプションは、コピーを作ってクエリの高速化を実現するが、同じデータが重複して存在するため、複雑性が増すという課題がある。”

“「HANAはデータベースが得意とする構造化データのほか、地理空間データ、ソーシャルデータなどの非構造化データのすべてが1台に入る。それをリアルタイムで処理することができる。時間や場所、利用者が持つ制約をなくし、リアルタイムビジネスが実現できるのがもう1つの特徴だ”

出典:朝日インタラクティブ社運営メディア「ZDNet Japan」
   「SAPが語るインメモリ--HANAとOracleの違いとは

さらにPaul Marriott氏はSAP HANAに関して、単にインメモリに特化しているだけでなく、むしろそれでは弱い。SAP HANAの強みは高速性ではなくその他にあると語っています。

2014年ブラジルワールドカップにおいてドイツが優勝した背景には、SAP HANAを利用しての徹底したアナリティクスがあったことは広く知られています。

SAP HANAでSAPを稼働するメリット

SAP HANAの利活用としてよくあるケースが、SAP社が提供するERPソリューション“SAP”のデータ処理をSAP HANAに置き換えるというものです。そこにはどういったメリットがあるのでしょうか?

経営スピード圧倒的高速化

企業経営は情報分析を主体とした“データドリブン(データ駆動)”が成功の鍵を握る時代になりました。そこから高速な経営スピードを手にするために、多くの企業がERPソリューションの導入に踏み込んでいます。しかしながら、すべてのERPソリューションがリアルタイムな情報分析を可能にしているわけではありません。通常は従来型のデータベースを採用するため、データ処理に時間がかかり情報分析が思うように進まず、リアルタイムな情報活用ができていません。

それに対してSAP HANAは、インメモリデータベースアーキテクチャによって高速なデータ処理を実現し、経営スピードを劇的に高速化できます。データ処理のタイムラグがゼロになり、リアルタイムな情報分析を可能にすることで今までに無いスピードで経営意思決定を下すことが可能です。

全社最適化が促進する

ERPソリューションを導入する企業の多くが、統合されたITシステム環境による“全社最適化”を目指しているかと思います。これは、部門ごとのITシステムが連携し、スムースにデータがやり取りされることで、組織的に業務効率がアップし生産性が向上することを意味します。しかし前述のように、すべてのERPソリューションがリアルタイムなデータ処理を可能にするわけではないので、全社最適化の効果が弱いこともあります。

一方SAP HANAはデータ処理が高速化し、かつ部門ごとのITシステム連携も高速化するため全社最適化が促進し、より高い業務効率化や生産性向上の効果が得られます。

選べる2つの導入タイプ

SAP HANAはオンプレミスかクラウドか、2つの導入タイプをその目的に合わせて選択できます。特に最近ではクラウドでの構築を検討する企業が増えています。SAP HANAをクラウドで構築する利点は、まずインフラ調達に時間と手間がほとんどかからないことです。

通常サーバーを調達するまでに1~2ヵ月程度の期間を要しますが、クラウドならインスタンスを立ち上げるだけですぐに必要なリソースを確保できま。

この他の利点としては、世界的に使用されているクラウドコンピューティングサービスのAWS(Amazon Web Service)がSAP社製品のすべてにおいて本稼働環境認定を受けていることです。そのためAWS上にSAP HANAを構築してもオンプレミスとほぼ変わらない可用性を確保できます。

ここではSAPのデータ処理をSAP HANAで代替する場合を想定しています。これを他のITソリューションとの統合に置き換えて考えてみても、これらのメリットやその他多数のメリットをSAP HANAから享受できるでしょう。

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リアルテックのSAP HANA導入支援コンサルティング

企業がSAP HANAを導入するにあたって難しい問題が、まずSAP HANAのアーキテクチャを十分に理解し、自社にとって最適な導入方法を選択することです。この点に関しては導入までに多くの手間と時間、コストがかかってしまうので迷わずSAP HANA導入支援コンサルティングを活用していただきたいと思います。

当社リアルテックは、HANAアプリケーション効果測定、インメモリデータベース設計、マルチテナントデータやインメモリデータベース活用を研究し、あらゆる市場やあらゆる産業へのHANAプラットフォーム適正を分析して、様々な業種のお客様でSAP HANA導入を支援させていただいています。

SAP HANAについてもっと詳しく知りたい。既存のデータベースをSAP HANAに刷新したい。SAP HANAとSAPを統合し高速なデータ処理を実現したい。この他SAP HANAに関する様々なニーズを持っている方は、ぜひリアルテックにご相談ください。 

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