SAP Cloud Platform とは?そのメリットを再確認

 2018.11.06  リアルテックジャパン株式会社

クラウドコンピューティング(以下、クラウド)は現代企業にとって今や欠かせないインフラの一つです。非常に短期間で要求するリソースを確保できることや、必要に応じて柔軟にリソースの増減や割り当てができるという利点は、企業に大きな恩恵をもたらします。

そんなクラウドの一つであり、世界中の企業に採用されているのが“SAP Cloud Platform”です。ERPパッケージ市場において世界トップシェア持つSAPが提供するPaaS(Platform as a Service)であり、他のPaaSにはない機能を多数備えています。

今回は、SAP Cloud Platformを利用することでユーザーが得られるメリットについて再確認していきましょう。

SAP Cloud Platformの機能

まずはSAP Cloud Platformが提供する機能を1つ1つ確認していきます。

エンタープライズモビリティ

包括的なアプリケーション開発環境を活用し、ビジネスプロセスを高速化するモバイルアプリケーションが作成できます。昨今ではモバイルデバイスをビジネスに取り入れる企業が増えており、時代のスタイルに合致したアプリケーション開発が可能です。さらに、データに基づいたビジネスアプリのパーソナライゼーションや、すべてのタッチポイントにおけるセキュリティ強化、優れたUX(ユーザーエクスペリエンス)でアプリケーションの提供を実現します。

ユーザーエクスペリエンス

消費者向けアプリケーション並みのユーザーエクスペリエンスをすべての業務部門、タスク、あるいはデバイスにわたって提供できます。SAP Cloud Platformは最新のデザイン原則に基づいた統合ユーザーエクスペリエンスコンポーネントです。シンプルかつ応答性に優れており、パーソナライズに対応したユーザーエクスペリエンスの構築や、スケーリングにも対応します。

コラボレーションサービス

組織の大きさを問わず、組織全体をまたいだコミュニケーションやチームワークを促進する機能も備わっています。従業員が互いのワークスペース内の情報を整理、共有することも可能です。これによって生産性が向上し、ビジネス目標を達成するための時間を短縮すると共に、ビジネスの質も向上できます。

統合性

企業の重要な機密データをリンクして、ハイブリット環境はオンプレミス環境、さらにクラウド環境にわたって顧客別のアプリケーションを作成できます。APIを活用して顧客とのかかわりや新しいパートナーとのつながり、新しい市場への進出が可能です。

セキュリティ

SAP Cloud PlatformではSAPが緊密に統合されたエンタープライズセキュリティサービスを提供し、企業が作成したアプリケーションと企業のビジネスを強化から堅牢に保護します。

アナリティクス

BI(ビジネスインテリジェンス)ツール、ビッグデータアナリティクス、組み込み型SaaS(Software as a Service)アナリティクス等、クラウド向けに構築されたアナリティクスソリューションを包括的に提供することで、企業が成長するために必要な次の一手を導く情報を提供します。

IoT(モノのインターネット)

SAP Cloud Platform Internet of Thingsにより、リアルタイムなIoTアプリケーション、M2M(マシン対マシン)アプリケーション、リモートデータ同期アプリケーションを迅速に開発・管理・展開できます。さらにリアルタイム予測分析を使用し、ビジネスの中核や周辺におけるインテリジェンスの質を高められます。

データの管理および保管

シンプルかつ拡張性に優れた方法でデータの保管、アクセス、管理、共有を行います。これらのサービスはビジネスアプリケーション向けの最高水準のデータセキュリティ、データ可用性、データ管理、データ分析を提供し俊敏なイノベーションを加速します。

開発とIT運用

SAP Cloud Platformが提供するサービスを使用することでアプリケーション開発とライフサイクル管理をシンプルにできます。場所を問わずにコーディングやコレボレーションが行えるようになるので、チームの生産性が高まります。

ビジネスサービス

SAP Cloud PlatformではSAP Hybris、ISV、およびその他のサードパーティーの新しいアプリのオープンマーケットプレイスを運営しています。開発したいアプリケーションを他の企業に販売したり、あるいはインメモリーテクノロジーを活用した顧客サービス、Eコマース、マイクロビジネスサービス向けのパッケージ済みアプリケーションの利用も可能です。

ランタイムコンテナー

SAP Cloud Platformのアプリケーションはモジュール型の軽量なアプリケーションランタイムコンテナー上で動作します。このコンテナーではアプリケーションが標準パターンに従ってプラットフォームサービスのAPIとJava EE APIを使用することができます。これによりカスタムのJava EE アプリケーション、SAP HANA XSJSおよびHTML5/JavaScript ベースのアプリケーション構築と実行が容易になります。

このように、SAP Cloud Platformは多彩な機能によって企業のアプリケーション開発や販売、あるいはインフラの調達等を支援します。

SAP Cloud Platformを使用するメリット

SAP Cloud Platformの機能を紹介しただけでも多数のメリットが想像できますがここで具体的に説明します。

アプリケーションの陳腐化が避けられる

ビジネス環境の変化はかつてないスピードで行われており、企業もまたそのスピードへ付いていかなければなりません。しかしオンプレミス環境や一般的なPaaSではそのスピードの対応できず、アプリケーションが陳腐化していくという難点があります。

その一方でSAP Cloud Platformは非常に高い柔軟性を提供しておりアプリケーション開発のための機能も豊富です。従って常にビジネスニーズに合致したアプリケーションを開発または改修でき、時代に即したアプリケーションを運用できます。

必要な時に、必要な分だけ使う

SAP Cloud PlatformはPaaSですので、従来のオンプレミス環境と違って社内インフラを整える必要がなく、システムを拡張する際も使用範囲を広げるだけでインフラ調達が完了します。つまり必要な時に必要な分だけ使って、さらに使った分だけ支払うというスタイルです。

これは社内システムに高い柔軟性をもたらしますし、コストの最適化にも役立ちます。

特別な対策無しにセキュリティを強化できる

SAP Cloud Platformのセキュリティ体制は数あるPaaSの中でもエンタープライズ級のセキュリティサービスを提供しています。最近まではクラウドはセキュリティが弱いという認識が一般的でしたが、徐々に「クラウドを使用する方がセキュリティが堅牢になるのでは?」という認識が浸透しています。実際にSAP Cloud Platformが提供するセキュリティサービスをもってすれば、企業は特別な対策をせずとも堅牢なセキュリティ体制を敷くことになります。

アプリケーションを素早く開発できる

世界屈指の食品・飲料メーカーであるダノン社は、南アフリカに拠点を構える顧客コールセンターにて受注から支払までのサイクルを一つのシステムで管理することが可能なシステムを、本社同様の環境で遠隔地でも構築しました。最初のアプリケーションを開発するまでに至った期間はわずか2ヵ月です。

最新のビジネスウェブアプリケーション開発のために利用されたUI development toolkit for HTML5 (SAPUI5)は、開発者の技術習得を効率化しており、故に最短でのアプリケーション開発が可能となっています。

リアルテックでは、SAP Cloud Platformを活用したクラウドプラットホームとの連携、SAPの最適化アセスメントサービスなど高いスキルでSAP環境の運用、管理をご支援します。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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