管理の基本とSAP Business Objects Design Studio
組織においてもあるべき姿の目標値を定めて、実績値と併せて見える化、改善することは、管理の基本です。今回はSAP Business Objects 製品群に含まれるDesign Studioを使ったダッシュボード実現方法について解説します。
Design Studioに関して、「SAP BO Design Studioで組織活性化を実現」も併せて読んでいただければ参考になるかと思います。
分析ソリューションとDesign Studioの役割
※Business Objects製品群ではありませんが、分析用途で「SAP Cloud for Analytics」や「KPI Modeler」もありまiness Objects製品群ではありませんが、分析用途で「SAP Cloud for Analytics」や「KPI Modeler」もありますs Objects製品群ではありませんが、分析用途で「SAP Cloud for Analytics」や「KPI Modeler」もあります。
Design StudioでKPIダッシュボードを作ってみた
複数のKPIが1画面で見られて(情報可視化)、操作が出来る(対話可能)のがポイントです。ダッシュボードとして、KPIをわかりやすく見える化することで、関係者へのKPI意識づけや原因分析につながり、最終的にKPI改善の実現に寄与します。KPI Modelerと比べて、画面サイズやグラフの種類などを自由に設定でき、見た目や機能の自由度が大きいです。
SAP標準のFioriアプリケーションもDesign Studioを使って作っているものもあるようです。
Design Studioの構成
レイアウト構成や部品などがテンプレートに紐付いているので、それらを活用することで作成の手間がだいぶ省けます。今回のデモ程度であれば、データ取得元の割当や表示テキスト編集など、高いスキルを必要としない技術要素のみで実装できます。
※"KPI Dashboard Template"以外にも、地図表示など他テンプレートもあります。
Design Studioの強み
1. 一定の要件に対して素早い実装が可能
テンプレートや部品が用意されている場合は、簡単に実装できるため、素早い対応ができます。過去記事「Tech JAMリプレイ:統合プラットフォームとしてのHANA開発(SAPUI5, OData, PAL, HANA View)」で紹介したSAPUI5アプリケーションと比べて、作成スピードに早いです。
2. マルチデバイス対応
マルチデバイスを意識した形で実装することでスマートフォンやタブレットでも使うことができます。SAP社が提供しているネーティブアプリ(iOS用はリンク先)を使って、使い勝手や管理効率をよくすることもできます。モバイル用アプリは下図のように表示されます。
Design Studio + HANAの価値
1. HANA Viewをそのまま使うことができる
LumiraやABAPサーバなどHANA Viewを多様なサービスから使っている(使おうとしている)場合、同様のやり方でDesign Studioから呼出できます。これにより、HANAの高速性を担保しつつ共通的なロジックを基盤部分(HANA)にプッシュダウンして再利用性を高めることができます。
2. HANAで完結可能
Design StudioはHANA上にデプロイできるので、HANAがあれば別途BOサーバを必要としません。シンプルなシステム構成を実現できます。
本質的な目標を振り返る
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