SAPの運用保守で押さえるべきポイント

 2021.04.02  リアルテックジャパン株式会社

世界的なERPパッケージソフトウェアであるSAP。近年では、大企業だけではなく中小企業でもSAPを活用するケースが増えており、現在でも世界トップシェアを誇るERPパッケージソフトウェアです。最近では「SAP S/4HANA」がリアルタイムかつ高速なデータ処理を提供し、限りなくリアルタイムに近い経営状況可視化と、システム間のデータ受け渡しによる業務効率化を実現しています。

しかしながら、SAPを導入したすべての企業が、その運用保守に成功しているわけではありません。大切なのは、SAPの運用保守で押させるべきポイントを理解することです。本稿ではそのポイントをご紹介するので、SAP導入を検討しているような場合は、ぜひ参考にしてください。

SAPシステム 運用・保守サービスをご検討の担当者様へ

「SAPシステムの2027年問題に頭を悩ませている」「他社ベンダーや内製管理などシステムによって管理体制がバラバラで複雑化している」「運用・保守費用の明細がよく分からず、妥当性が判断できない…」などのお困りごとは、私たちリアルテックはへご相談ください。

リアルテックはSAPシステムのテクノロジーコンサルティングファームです。
2002年の設立後、SAPテクニカルコンサルティングを提供するプロバイダとして成長を続け、今日までSAPシステムを導入されている企業、クラウドベンダー、ハードウェアベンダー、コンサルティングファーム等のお客様から高い評価を頂いております。
お客様の業務実態に沿った運用・保守体制を構築し、ニーズに合わせて柔軟に対応いたします。些細な内容でも構いません、ぜひお気軽にご相談ください。

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SAP運用保守のポイント

それではさっそく、SAP運用保守のポイントを紹介していきます。

ITサポート

SAPは大規模なERPソリューションであり、経営のためのシステムとも言われますが、部門ユーザーが問題無く使用してこそ正確かつ大量のデータを蓄積・分析できます。従って、ITサポートによって部門ユーザーがSAPを円滑に使用するための環境を整えることが大切です。最近では、ITサポートを効率良く行うためにチャットボットを導入する企業も増えており、ITサポートの効率化が重視されています。

サービスデスク

サービスデスクとは、SAPを利用するにあたり何らかのインシデント(問題、疑問、障害など)が発生した際に、部門ユーザーにとって最初の連絡先・相談窓口になる組織です。インシデントの受け付け、内容の記録、問題の解決、監視よび要求変更など広範囲にわたったサービスを必要とします。

インシデント管理

日々寄せられるインシデントの内容は適切に管理しておくことで、次回対応の効率性を高める可能性があります。また、システム障害等のインシデントが発生した際は、それに対応するサポートチームでもあります。

問題管理

インシデントの原因になった問題は、掘り下げて考えていくことで本質的な原因を見極めることができます。問題管理はインシデントが発生したら実施するだけでなく、発生し得る問題を管理し、能動的にインシデントの派生を防ぐことも大切です。

構成管理

SAPを支えるITインフラは日々変わっていきます。標準化や状況の監視、コントロールから構成要素の識別、さらには詳細情報の収集および管理を実行します。ITインフラの構成を管理しておくことで、インフラの拡張が必要になった際などに迅速に対応できます。

変更管理

SAPはさまざまな業界・業種にフィットする汎用的なERPソリューションです。そのため、SAPそのものに多くの変更が加えられることがあります。その際に、変更管理を徹底していないと、何が変わったのか、いつ変わったのかが把握できなくなり、システムパフォーマンスが低下してもその原因が突き止められなくなってしまいます。

リリース管理

SAPの保守運用では継続的に新しい機能が追加されるケースがありますし、定期的にバージョンアップもされます。そのため、テスト環境を経て本番環境への導入を成功させるために、正しいバージョンのソフトウェアおよびハードウェアを確実に提供するための管理項目です。

サービスデリバリ

サービスデリバリとは、部門ユーザーが必要としているITサービスの内容と、ITサービスを提供するために必要な管理次項です。常に部門ユーザーのニーズを吸い上げ、それに応じたITサービスを提供することで業務効率のアップが期待できます。

SLA管理

SLA(Service Level Agreement)管理では、部門ユーザーに対して提供されるべきITサービスの種類と品質に関し、部門ユーザーと管理者が明確な合意をSLAを通じて行い、それを維持することを目標として管理します。

財務管理

ITインフラ、ITサービスに関わっているコスト、そこから得られる利益を正しく把握し、予算管理と会計を紐づけて管理します。SAPにかかわず財務状況を管理することによって、SAP運用のROI(Return of Investment)を高めることができます。

キャパシティ管理

SLA管理にて設定された部門ユーザーとの合意を実現するためには、ITリソースにかかるコストや取得時期、展開のタイミングなどの最適化を目的に、パフォーマンス、需要予測、負荷、アプリケーション等の見直しを実行することが大切です。

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SAP運用サービスを活用する

以上の保守運用のポイントを、すべて内製化してSAP導入効果を高めるというのは、なかなかに難しいものです。そこで多くのSAP導入企業は、SAP運用サービスを活用した保守運用を効率化しつつ、安定したSAPパフォーマンスを維持しています。当社REALTECHは、そんなSAP運用サービスを提供するパートナー企業の1つです。

リアルテックジャパンが提供するSAP運用サービス

SAPシステム稼働環境分析サービス(パフォーマンス分析パック)

SAP Solution Managerによる、Early Watch Alert・インシデント管理・ビジネスプロセス監視・トレース分析で得たデータを基に実施する分析サービスです。また時系列でのシステム負荷の原因も明確にし、迅速な対応を可能にします。特にクラウド環境における迅速なシステムリソース増(減)強は、資源の有効活用を可能にします。

SAP Improvementサービス

OSS Note等一般的に公開された情報の他にSAP社との強力なパートナーシップによりSAPテクノロジー専門ベンダーとしては国内唯一リアルタイムで共有されるグローバルナレッジを駆使して国内で構築、移行、チューニングに長年携わってきたコンサルタントが対応します。

SAPシステムIT運用サポート

長期またはプロジェクト単位でご契約のお客様に、SAPシステム運用にかかわる些細な疑問から、トラブルにおける緊急対策まで、豊富な知識と経験をもつREALTECHコンサルタントがリモートよりサポートします。

<主なサービス内容>

  • SAPリリースに潜むアプリケーション障害やパフォーマンス低下時の原因調査
  • SAPシステム運用手順策定
  • コンプライアンスのための権限見直し支援
  • SAP Basis全般における日々のリソース監視や月次運用レポート提供
  • 移送運用効率化の支援

リアルテックジャパンについて

リアルテックジャパンはSAPに特化した、テクノロジーコンサルティングファームです。グローバル市場における経験と最新技術を活用し、SAPシステムを検討・導入・運用される客様に最適なソリューションと、その構築をお届けします。2002年の設立後、ITサービスプロバイダとして急速な発展を遂げ、その技術力の高さはドイツSAP社かららNetWeaver最適化の要請を受け、バージョンアップ、マイグレーション、サーバ統合などのサービス&サポートを行っていることでも実証されています。

SAPの保守運用に関してお困りなら、ぜひリアルテックジャパンにご相談ください。

SAPシステム 運用・保守サービスをご検討の担当者様へ

「SAPシステムの2027年問題に頭を悩ませている」「他社ベンダーや内製管理などシステムによって管理体制がバラバラで複雑化している」「運用・保守費用の明細がよく分からず、妥当性が判断できない…」などのお困りごとは、私たちリアルテックはへご相談ください。

リアルテックはSAPシステムのテクノロジーコンサルティングファームです。
2002年の設立後、SAPテクニカルコンサルティングを提供するプロバイダとして成長を続け、今日までSAPシステムを導入されている企業、クラウドベンダー、ハードウェアベンダー、コンサルティングファーム等のお客様から高い評価を頂いております。
お客様の業務実態に沿った運用・保守体制を構築し、ニーズに合わせて柔軟に対応いたします。些細な内容でも構いません、ぜひお気軽にご相談ください。

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