2011/10/18 追記」:
SAP NetWeaver Gateway:90日限定お試しバージョンがGAになりました。(詳細はこちら)
2011/8/26 追記:
記事内にあるODataがオープンソースになるという記事が掲載されました。(下記LINK先を参照ください。)
米Microsoft、Webデータプロトコル「OData」検証ツールをオープンソースに
2011年08月26日 14:51 末岡洋子
2011/5/16~18の間、米国オーランドでSAPPHIRE 2011 が開催されました。(ここから各セッションがReplyできます。)
BASISの世界での一番のトピックとしてはAWS/EC2上でSAP製品の一部サポート開始やHANAでしょうか ・・・
今回は少し新しめなところで NetWeaver Gateway をご紹介したいと思います。
実はこの製品の前身Project Gateway は1年前のTechEd 2010 Las Vegasで既に取り上げられていました。(TechEd 2010セッションのReplay、資料は今でもこちらから参照できますし、@IT様がこちらで取り上げられておりました。当時はHANA一色だったので、少しかわいそうな感じです。)
「既存システムをモバイル対応に変えられる非常に素晴らしい可能性があるものだ。今後も開発を続けていきたい」とのことで、今回これが名前を改めて発表されたことになります。
まずはNetWeaver Gatewayのアーキテクチャを眺めましょう、1枚もの
GatewayはServer Componentと、AS-ABAP上のAdd-Onとして適用されるBackend Componentからなることがわかります。Odata with SAP Annotations とありますが響きますか? もしOdataがぴんとこない方は、Microsoft Tech-days 2010で丁寧に解説されていましたのでこちらをどうぞ。)
要は、今までSAPと他の何かを繋ごうとすると何かと面倒なのですが、そこをどうにかならないの?という長年の悩みが、このGatewayを利用することで、シンプルに解決するかもしれないという話です。具体的な例としては、SAPシステムとVisual Studio および .NET Frameworkとの統合、新しめなところではWindows Azure SDK for SAP NetWeaver Gateway などが提供されますので、Enterprise分野でのMobileやシステムの接続性は飛躍的に高まることになります。
【参考資料】SAPとMicrosoft がアプリケーション開発とクラウド導入のための密接な統合を実現
ということで、SAP業界にいらっしゃならないDeveloperの方にとって敷居の高かったSAPとの接続がこれで容易に実現できるかもという期待を込めて、今回取り上げさせて頂きました。詳細は、下記のPageから追いかけてください。
http://www.sdn.sap.com/irj/sdn/gateway
ここまでお読み頂いた、「開発は興味ないね」というBASISコンサルタントのかたへのおまけ:
先述のSAP社プレスリリースを最後までよく読むと、今後SAPが発表するランドスケープ管理ソフトウェアとMicrosoft Windows Server Hyper-V およびMicrosoft System Centerとの統合」とありますので、SLDがSAP LMDBになって、それとSCVMMあたりがガッチャンコして、SolManのWorkCenterのLandscape MgmtからACCの世界が実現できそうです。また「将来SAP とMicrosoftは、Windows Azure Platform上にSAPアプリケーションを導入できるように協業することを予定しています」ともあるので、ハイブリッドクラウドであんなことやこんなこともできそうです。
長文お読み頂きありがとうございました。
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