前回まででインストールの後処理までを紹介しましたが、今回はSolution Managerの設定を行なっていきます。
この設定を行うことで初めてSolution Managerが使用できる状態となります。
本稼働クライアントに管理者ユーザでログオンし、設定ウィザートを起動します。(T-cd:SOLMAN_SETUP)
まずは[システム準備]から始めていきます。
各実施項目にはヘルプ(文書)が用意されており、処理内容や手順などが記載されております。
手動設定時などはここを確認して設定を行います。
それでは[編集]ボタンを押してSolution Managerの各機能別システムユーザを作成します。
ユーザ作成が終わると次はインストールチェックです。
ここは自動実行なので、[全実行]ボタンを押すと処理が開始されます。
項目によってはエラーが出る場合があります。
その場合はログの内容から問題の箇所を確認します。
対処後、[選択済実行]ボタンを押して正常終了になることを確認します。
続いてSAPノート適用です。
設定ウィザードではノート適用ができないため、ノートアシスタントからノートを適用します。(T-cd:SNOTE)
設定ウィザードに表示されていたノートをダウンロードします。
SPレベルによってノート番号が異なりますので注意が必要です。
ノートをインポートします。
関連ノートもダウンロードします。
そして関連ノートも一緒に適用します
ノート適用が完了しました。
ノート適用後に新たに新規SAPノートとして表示されたノートも併せて適用しておきましょう。
それでは設定ウィザードに戻ります。
ステータスを[実行済]に変更し、次へ進みます。
[後処理開始]の[実行]ボタンを押します。
続いてABAPパラメータ設定ステップへ進みます。
[実行]ボタンを押します。
次はWebサービス設定です。
Webディスパッチャを使用する場合は、ホスト名とWebディスパッチャのポート番号を入力します。今回は使用しないので、空欄のまま次へ進みます。
認証タイプの指定です。
ここは手動操作での設定となります。ヘルプ(文書)に基づき設定を行います。
手動設定の場合は設定後、[実行ステータス]も手動で[実行済]に変更します。
論理ポートを登録します。ここは自動設定です。
ランドスケープの準備ステップへ進みます。
今回はローカルSLDを使用しますので、まずは[ローカルSLD設定]を押して、SLDの設定をします。
設定後、ローカルSLD情報を入力し、[保存]ボタンを押します。
ここは手動設定です。ヘルプ(文書)に基づき設定を行います。
次は診断エージェントを接続します。
まずは診断エージェントをSLDに登録します。
[エージェント取得]ボタンを押すと、先ほど登録した診断エージェントが表示されますので、チェックを入れて[接続]ボタンを押します。
しばらくすると接続が完了します。
続いてLMDB設定です。
まずは[オブジェクトサーバの構成]を押して、オブジェクトサーバ名を登録します。
今回は"LMDB_SM1"と入力しています。
SLDとLMDBを同期しますので、[追加]ボタンを押してSLDを登録します。
必要な情報を入力し、[保存および有効化]ボタンを押します。
同期が開始されます。
同期完了までは3~4時間ほど要します。
以上で、[システム準備]の設定が完了しました。
Solution Managerの構築もそろそろ終盤を迎えます。
次回は[基本パラメータ設定]から始めていきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
- カテゴリ: SolMan
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