特設編(第2回)ではSAP Solution Manager活用による自動化・標準化をメインテーマとして、SAP社が提唱するジョブ自動化運用のスタンダード(Job Scheduling Management:JSM)とSAP社が提供するJOBスケジューラ 「SAP Business Process Automation by Redwood」 略称:SAP BPA by Redwood のについて、下記のアジェンダでご紹介しておりました。
当日のキーとなるピッチを抜粋してご紹介させて頂きます。
ジョブ自動化運用における現状と課題
1.組織の複雑化による情報の分断
- ジョブ申請者 -> 自社アプリケーションチーム
- ジョブ運用者 -> アウトソース
- 変更管理者-> 自社情報システムチーム
ジョブ運用ツールの利用はスキルが必要なため属人化
複雑な組織間で分断した情報の集約が必要
2.ツールによる運用専門化と情報の分断
- ジョブ申請 -> Excelなどの申請書と独自の承認システム
- ジョブ運用 -> ジョブ実行はできるが運用自動化をできないツール
- 変更管理 -> 専用ツールで別途管理
ジョブ自動化運用のスタンダード
SolMan標準機能と文書フォーマット
1.標準提供される文書フォーマットと機能(カスタマイズ可能)
2.ビジネスプロセス監視との連携機能
ジョブ自動化運用に必要な環境
1.SAP Solution Manager (7.1以上を推奨)
2.ジョブ管理ソリューション
SAP BPA by Redwood とは
SAP BPA は SAPが提供する エンタープライズ自動化ソリューションのこと
- SAP NetWeaver プラットフォームの一部
- 企業の全体に亘る自動化
- SAP の様々なビジネスアプリケーションと連携
SAP環境の JOB自動化によくある課題
SAP 標準の SM36/SM37 による自動化運用
- SAP 標準の SM36/SM37 による自動化運用
- 複雑な JOB 実行フロー制御が行えない
- JOB 終了結果の高度な判断などのイベントによる JOB 実行制御が行えない
- JOB 状況/結果に基づく通知などの監視運用の機能が不足している
- 人手による運用、監視などの工数が高く業務効率化の阻害要因となりかねない
- SAP に関連する業務のみを取り扱っているので、親和性の考慮が必要になる 3rd パーティー製のスケジューラを使用したくない
一般的なスケジューラによる自動化運用
- SAPシステムのV-UPやパッチ適用時の製品の追従性が悪くボトルネックになっている(低互換性)
- SAPシステムのリソース状況に応じた柔軟なロードバランシングなどビジネス要求を満たしていない。
- SAP標準の運用管理ツール「Solution Manager」で推奨されるJOB文書管理などの機能と連携できないため、スケジューラとSolManの二重管理が発生している。
- 業務でBI/BWを利用しており、重要なプロセスチェーンが多数あるが、プロセスチェーン単位での管理のみしか行えないために運用工数が非常に高い。
- SAPシステムとスケジューラでベンダーが異なるため、マルチベンダーサポートがネックとなり問題発生時の解決までの時間が長い。
ITランドスケープの変遷
SoH,S/4HANAの搭乗により、ITランドスケープは大きく変化しています。
S/4HANA時代のビジネスプロセス自動化
SAP Business Process Automation by Redwood 製品概要
- SAP NW AS JAVA上のアプリケーションとして提供
- ブラウザGUI
- 30以上の言語サポート
- 唯一のSAPサポート製品
- SAP HANAサポート
- 豊富な自動化テンプレートでビジネスの変化に迅速に対応
Simple Automation - SAP BPA 4つのポイント
- Simple Process Execution- 企業のビジネスプロセスをシンプルに自動化
- Simple Operation- 例外対応に主点を置いた自動化でシンプルな運用
- Simple Development– テンプレート利用でシンプルな自動化開発
- Simple Licensing– インスタンス課金でシンプルなライセンス管理
*** SAP BPA の基本機能については割愛 ***
SolManによる自動化・標準化のまとめ
- 自動化
- 標準化
今回は以上となります、長文最後までお読み頂きありがとうございました。
- カテゴリ: SolMan
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