Maintenance Planner という SAP のサービスが GA になりました。
Solution Manager で使っているメンテナンスオプティマイザのサービス版みたいなものです。
Announcing General Availability of Maintenance Planner - Successor of SAP Solution Manager Maintenance Optimizer
これがどういうものかは、上記のページやそこからたどれる説明を見ればだいたい分かりますが、
一番我々にとって身近で分かりやすい点は、今まで Solution Manager でやってた stack.xml 生成を
今後は Maintenance Planner で行う、という点です。
Solution Manager はもう使わなくてもいいのか!?と思うかもしれませんが、
Maintenance Planner は Solution Manager の LMDB から Service Market Place にシステム情報を同期して、
初めて使うことができますので、今まで以上に Solution Manager を設定しておかないと困ることになりそうです。
■ Maintenance Planner を使うためには
Maintenance Planner を使うための前提条件がこちらのページに書かれています。
Maintenance Planner – Prerequisites and Initial Setup
簡単に言えば、
- それぞれのシステムを SLD 同期して
- SLD とSolution Manager の LMDB と同期して
- LMDB の情報を Service Market Place に同期する
だけです。正しく設定できていれば、基本的に全自動でやってくれます。
■ Maintenance Planner の使い方
まずは Maintenance Planner のページにアクセスします。
Maintenance Planner
https://apps.support.sap.com/sap/support/mp
※閲覧のためには、SAP 社 Marketplace ID が別途必要です。
Explorer Systems をクリックすると、現在アップロードされているシステム一覧が見れます。
今回は、Solution Manager 1台だけをアップロードしました。
SID をクリックすると、このようにライフサイクルの絵が出てきます。
この流れに沿って、システムのメンテナンスを実行します。
Plan をクリックすると、メンテナンスオプティマイザに似た画面が出てきます。
このウィザードを実行すれば、アップグレードやSPS適用に必要な
stack.xml ファイルを生成できるようです。
今回は、Maintenance Planner の概要をお伝えしました。
どのようなものか、イメージは伝わりましたでしょうか?
今後、このあたりの作業はSolution Manager の代わりにこの Maintenance Planner を使うことになりそうですので、
是非一度皆さまの環境でも使ってみてください。
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