System Monitoring Content という名称で、SolMan向けに標準テンプレートとして公開されていますが、監視設計時などで人が見てもわかるように詳細の情報が提供されています。今回はその中身を紹介したいと思います。
基本的に、上記Contentの更新は、SolManのSPとは独立して適用できますが、一部のテンプレートは新しいデータプロバイダの実装が必要となり、その場合はSolManSPレベルの最低レベルが前提として存在しますので、要注意です。
一枚ものでざっくり見る
下記PDFにはSystem Monitoring Content でサポートされるシステムの一枚もの紹介資料があります。
https://service.sap.com/~sapidb/012002523100010526082014E.pdf
上記情報閲覧のためには、SAP社提供MarketPplace IDが必要です。
監視内容の中身を掘り下げて見たい場合
一覧としてはWikiが提供されており、こんな感じです。
このWikiの最終頁にいくと、Documentが添付されています。
最新のSP12のDocument(ZIPファイル)をダウンロードして解凍すると、下記の4つのDirectoryが現れます。
- Database
- Host
- Technical Insntance
- Technical System
わかりやすいところでDatabase配下にあるMS SQL Server.htmlをブラウザで開くと、下記のようにアラート、イベント、メトリック
SQLServerのバッファキャッシュヒット率(Buffer Cache Hit Ratio)に関して見てみましょう。
Alert: Buffer Cache Hit Ratio(Active)
Category: Performance
Severity: 6
Description:
No description available
Metric: Buffer Cache Hit Ratio(Active)
Category: Performance
Unit: Percent
Description:
No description available
Default Threshold Settings:
Type: Numeric Threshold (GtoY/YtoR/RtoY/YtoG)
Monitored Value: Average value
Trigger if value: Falls below threshold
Green to Yellow: 96 Percent
Yellow to Red: 92 Percent
Red to Yellow: 93 Percent
Yellow to Green: 97 Percent
アラートがどういう内容で、どのようなロジック(メトリック)で発報するかがわかります。
こちらの値は、SAP社による標準的な閾値ともいえ、いわゆるSAPを監視する際の標準的な指標として価値があります。
SAPやデータベースの監視は当然できるだろうというところで、SAPぽくない製品の監視内容も見てみましょう。
Adobe Document Service(ADS)なんかは、結構使われていると思いますが、今までほとんど監視していなかったかもしれません。
死活監視は当然として、例えばPDF化処理のパフォーマンスなんかを見てくれているのはユーザ様に直結するサービスなので、いい感じです。
Category: Performance
Unit: Milliseconds
Description:
Merge the PDF with data. Save the resulting PDF, and also return it.
Default Threshold Settings:
Type: Numeric Threshold (Green/Yellow/Red)
Monitored Value: Average value
Trigger if value: Exceeds threshold
Green to Yellow: 1000 Milliseconds
Yellow to Red: 1500 Milliseconds
詳細は、ドキュメントをダウンロードして見て下さいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
- カテゴリ: SolMan
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