前回は第1回目ということでSolution Managerの初期インストレーションまでを紹介しました。今回はその後に続く、インストールの後処理から進めていきます。
まずはTMS(移送管理システム)を設定します。(T-cd:SE03)
新規インストールなので[Standard Installation]を選択し、次へ進みます。
今回は2ランドランドスケープ構成でCTS(移送/修正システム)を設定する予定なのですが、
ここはひとまずシングルシステム構成でCTSを設定します。
システムの説明を追加し、[保存]ボタンを押します。
会社アドレスを設定していないため、登録を促されます。
任意の会社名を入力します。
CountryとTime Zoneも入力し、[保存]ボタンを押します。
先ほど、シングルシステム構成でCTSを設定しましたが、ここで2ランドスケープ構成に変更します。(T-cd:STMS)
実体としてはシステムは1台しかありません。
そこで、もう一台は仮想システムとして登録します。
先ほどと同じようにシステムの説明を追加し、[保存]ボタンを押します。
続いて移送ランドスケープを設定します。
[Delevepment system]にSolution ManagerのSID、[Production system]に仮想システムのSIDを入力し、[続行]ボタンを押します。
設定の説明を入力して、さらに進みます。
設定の有効化と関連システムへのを配信を行います。
ここからは作業用のユーザで実行していきます。ユーザはDDICをコピーして作成しています。
[部分選択]はそのままにしてユーザをコピーします。
作業用ユーザでログオンし言語を追加していきます。(T-cd:SMLT)
今回は日本語をインポートします。
まずは各国語サポート設定で日本語を追加します。(T-cd:SE38 -> RSCPINST)
続けて[有効化]ボタンを押します。
有効化された情報が表示されます。
この後、プロファイルパラメータ" zcsa/installed_languages"に値"EJ"を指定してインスタンスを再起動します。
データベースの復旧モードをFULLにしている場合は、ここでSimpleに変更しておきます。
言語パッケージをインポートする準備をします。(T-cd:SMLT)
[Language]ボタンを押して、日本語を追加します。
補足言語は英語を指定して[保存]ボタンを押します。
言語パッケージをインポートします。
ここではサーバに格納しておいた言語のDVDメディアを指定すると、該当する言語のパッケージが表示されます。
続けて[Execute]ボタンを押してバックグラウンドでインポートを開始します。
言語パッケージのインポートが終了しました。
日本語をメインに使う場合は、プロファイルパラメータ" zcsa/system_language"に値"J"を指定してインスタンスを再起動します。
続いてサポートパッケージを適用します。
DVDメディアからサポートパッケージデータをグローバルEPS受信ボックスディレクトリ(<Drive>:\usr\sap\trans\EPS\in)に展開しておきます。ABAPの場合は、SAPCARを使って<Drive>:\usr\sap\transに展開、Javaの場合は、SCAファイルをグローバルEPS受信ボックスディレクトリに格納することになります。あと、同じDVDメディアの中にスタック定義XMLファイルがありますので、こちらも併せて格納しておきます。
それではAS Java側から進めていきます。JSPMを起動してサポートパッケージを適用します。
[Support and Enhancement Package Stack]を選択して、次へ進みます。
先ほどのスタック定義XMLファイルが読み込まれ、その情報が表示されます。
[Start]ボタンを押してインポートを開始します。
JSPM自体がアップデート対象の場合は、先にJSPMだけアップデートされます。
この場合は、[Exit]ボタンを押して、再度JSPMを起動し、先ほどと同じ手順で進みます。
今度は残りのパッケージがアップデートされました。
今回は追加でLM-SERVICEコンポーネントの最新パッチも適用しておきます。
LM-SERVICEには、この先で使用するウィザードやその修正が含まれております。
そのまま次へ進みます。
インポートを開始します。
インポートが終わりました。
続いてWily IntroScope Agentのバージョン9のコンポーネントも追加します。
管理対象システムがNetWeaver7.1以降の場合はAgentのバージョン9が必要になります。
次へ進みます。
インポートを開始します。
インポートが終わりました。
続いてABAPのサポートパッケージを適用します。
その前にSAPライセンスを登録しておきます。AS Javaのラインセンスも併せて登録しておきます。
それではパッケージをサーバからロードし、SPAMのアップデートから始めます。(T-cd:SPAM)
今回インストールしたSolution Managerのバージョンは各コンポートバージョンの依存関係が複雑で、SPAMだとサポートパッケージ適用手順が煩雑になってしまいます。ですが、SAINTだと一括で適用することができますので、今回はSAINTを使用します。(T-cd:SAINT)
まずはサーバからパッケージをロードしてから進めていきます。
ここではターゲットのサポートパッケージレベルを選択しますが、スタック定義XMLファイルに基いた値がすでに入力されておりますので、このまま次へ進みます。
次へ進みます。
次へ進みます。
ここも、次へ進みます。
ノートに記載されているパスワードを入力します。
今回はバックグランドでインポートします。
インポートを開始します。
インポートが終了しました。
サポートパッケージの適用が終わりましたので、言語補足を実施しておきます。(T-cd:SMLT)
言語補足を開始します。
言語補足が終わりました。
ABAPのロードを生成します。(T-cd:SGEN)
BSPやWeb Dynproなどもロードを生成しておいたほうが良いですが、今回はABAPのみとします。
ソフトウェアコンポーネントはすべて選択します。
そのまま次へ進みます。
ロード生成ジョブを開始します。
ロード生成が終わりました。
ここからはSAPカーネルを更新していきます。Solution Manager7.1はカーネルリリース7.20ですが、今回はカーネルリリース7.20EXTに更新します。
カーネルリリース7.20 EXTは使用するランタイムライブラリも変更されておりますので、
忘れずにインストールしておきます。
次へ進みます。
Windows環境でSolution Managerを構築する場合、そのままだとMDXパーサが起動できないため、Non-Unicode版のlibrfc32.dllをC:\Windows\System32フォルダにコピーしておきます。
DLLファイルをシステムに登録します。
登録が完了しました。
IGSを更新します。
IGS Helperも更新します。
暗号化ライブラリを更新します。
SAP HOST AGENTを更新します。
Diagnostics Agentインスタンスのカーネルを更新します。
Diagnostics Agentインスタンスのsapjvmも更新します。プロファイルパラメータのSAJVM_VERSIONの値も変更しておきます。
(Solution Managerのインストール時に指定したsapjvm_4も最新バージョンにしておいてください)
続いてクライアントコピーでマスタクライアントを作成します。
まずは論理システムを登録します。(T-cd:BD54)
コピー先のクライアントを作成します。(T-cd:SCC4)
今回はクライアント100を作成します。
クライアント100にユーザSAP*でログオンします。
(あらかじめ、プロファイルパラメータでユーザsap*の初期パスワードを有効化しておいてください)
プロファイルはSAP_ALL、ソースClientは000、ユーザマスターソースClientはJava用ユーザが作成されている001を指定し、クライアントコピーを開始します。
クライアントコピーが完了したら、新クライアントにも作業用ユーザを作成します。
先ほどはクライアント000に作成したため、クライアント100にはコピーされていません。
以降の作業はクライアント100の作業用ユーザで行います。
クライアントコピーの後処理を行います。ここではBIクライアントを変更します。
テーブルRSADMINAに含まれるレコードのBWMANDT列の値を変更します。(T-cd:SE16)
続いてUMEの接続クライアントも変更します。
NWAからも変更できますが今回はVisual Administratorから変更します。
UME Providerのume.r3.connection.master.clientの値を変更し、保存ボタンを押します。
As Javaが接続するクライントも変更します。(Configtool)
続いて新クライアントでロールSAP_BC_JSF_COMMUNICATION_ROを生成します。(T-cd:PFCG)
データウェアハウスワークベンチを実行し、初期設定行います。(T-cd:RSA1)
メタデータは複製も実行します。
あと、SAPシステムからOSSへ接続できるようにしておきます。(T-cd:OSS1)
タイムゾーンを変更します。今回はJAPANにします。(T-cd:STZAC)
SLDのCRコンテンツを更新します。
SLDの管理画面を開きます。
CRコンテンツを更新する前にアップロードの上限を拡張しておきます。
ダウンロードしておいた差分データを順番にインポートします。
その他、SAP推奨プロファイルパラメータの適用や必要であればDBの圧縮なども実施しておきます。
以上で、インストールの後処理は終了です。
次回からはSolution Manager設定ウィザード(SOLMAN_SETUP)を使った設定を行なっていきます。
最後までお読み頂きありがとうございました。
- カテゴリ: SolMan
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