【SolMan活用-CCLM概要編】意外な場所に潜むシステム運用/移行コストの可視化と削減

 2015.07.29  リアルテックジャパン

はじめに

「普段から何かを準備しておけばよかった」と後悔することは何かとよくあることです。夏休みが終わる前に宿題を早くやっておけばよかった、引越し前に持ち物の整理をしておけばよかった、など筆者も思い出すと限りがありません。今回は、アドオンに関する「普段から何か準備をしておけばよかった」という話です。システム移行を考えている方、システム運用コストに頭を悩ませている方には、特に参考になるかと考えています。

なお本記事は、下記シリーズ記事の一部で、他記事も参照されることをお勧めします。

 

SAPシステムパフォーマンス分析パック
「theGuard! SmartChange Transport Management」 導入

第1回 【SolMan活用-CCLM概要編】意外な場所に潜むシステム運用/移行コストの可視化と削減【本記事】

2 【SolMan活用-CCLM実践編】意外な場所に潜むシステム運用/移行コストの可視化と削減

3 【SolMan活用-CCLM次のステップ】意外な場所に潜むシステム運用/移行コストの可視化と削減

 

アドオンにまつわる事実

システム構築時にアドオンがどうしても増えてしまった。システム運用していくうちに改善や運用ツールのためにアドオンがどんどん増えていってしまった。非常によくある話かと思います。では、実際にアドオンオブジェクトはどのくらいあるのでしょうか?設計書の数やエンドユーザが使用するアドオンプログラムの数は管理エクセルなどでわかるかもしれません。しかし、運用ツールやディクショナリオブジェクトなどを含めると把握できていない、という状況が多くの運用現場の実態かと思います。

SAP社の資料によると「典型的なケースとして年間25万(約2700万円)から200万ユーロ(約2億2000万円)が下記から生じる非効率性により失われている」とのことです(資料の2011年時のレートで概算換算)。

  • 8000アドオンオブジェクトと1500モディフィケーション・拡張が存在
  • アドオンの65%が過去4週間で使っていない
  • 15%は類似オブジェクトがある状態
  • いくつかはSAP標準機能で実装可能
  • 30-50%がアップグレード時に修正必須
  • システムリソースの20%がアドオンプログラム実行
  • プログラム品質チェックの結果として数百の重大なメッセージを出力

金額の正確性はともかく、基本的にアドオンが少なくなれば運用コストが下がります。また、システム移行時にアドオンが少なければ少ないほど、検討事項が少なくなります(下記のアプローチ)。まさに普段から持ち物整理をしておけば、住みやすいし引越がしやすいのと同じです。

CCLM_Migration_Approach.jpg

CCLMという仕組でやっておくこと

「アドオンにまつわる事実」に書かれていることは理解できるが、アドオン削除に伴うシステム動作不良のリスクを犯したくないと考える方が大多数かと思います。そんな状況で有効なのがCCLM(Custom Code Lifecycle Management)という仕組です。CCLMを使うことで少ない労力、少ないリスクで効果的に以下の3つを実施することができます。

  • アドオン現状の正確な把握
  • 不要アドオン廃棄(削除)
  • アドオン品質改善

CCLMの便利な点は自動でデータを収集、蓄積してくれる点です。設計書やExcelのアドオン一覧のように人間が手を動かすのではなく、システムが自動実行します。この情報の中には使用有無情報も含まれているので、アドオンを実際に使用したが明確に判断できます。情報収集・蓄積の設定だけをしておいて、システム改修や移行のタイミングで不要アドオン廃棄(削除)、アドオン品質改善を検討というアプローチも可能です。

さいごに

システム移行時には、いろいろな課題が頻出して混沌とした状態になることはよくあることです。CCLMで事前にアドオン現状の正確な把握、不要アドオン廃棄とアドオン品質向上に努めることで、システム移行のリスクとコストを低くすることが可能です。また、SAP以外のシステムに移行する場合でも、アドオン数と用途を正確に把握することの重要性の高さは変わりません。
次回は、具体的なやり方について説明します。

SAP Solution Manager SaaS 型サービス「REALTECH SOLMAN CLOUD SERVICE(SOLMAN CLOUD)」

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