Software Logistic Toolset 1.0 登場の背景
SCNに経緯が書かれておりました。
要は、SAP Enahnacement package Installer（SAPehpi）やUpgrade Toolなどを提供していたが、SAPアプリケーション製品やその実装（開発）工程に依存しているために、異なるドキュメントやNoteを読んで正しいツールとその最新バージョンを見極める必要があったが、この状況を改善するために新しいToolを作ったということです。
これまでのツールとしての改善の経緯をまとめると下記の3段階になるそうです。
<第1段階>
上位互換性を持つSAP Enahnacement package Installer（SAPehpi）を開発した。
つまりひとつのSAPアプリケーション製品にひとつのバージョンのツールを提供したということ。
これによって、ツールのバージョンを考慮する必要がなくなったが、SAPアプリケーション製品毎に正しいツール（SAPehpi）を選ばなくてはならない。
<第2段階>
SAPehpiを拡張し、ダウンタイムが必要になるSupport Package Stackの実装をカバーした。
これはSupport Package Manager（SPAM）では保守用途で限られたダウンタイム期間での適用ができないという問題に直面している方へ最適化された手段を提供した。
<第3段階>
Software Logistic Toolset 1.0(SL Toolset 1.0)の 登場
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前置きが長くなりました、続いてツールの概要とコンセプトです。
Software Logistic Toolsetの概要とコンセプト
Software Logistics Toolset は、SAPアプリケーション製品とは独立したデリバリーチャネルになるそうです。ここでいうデリバリーチャネルとは、本Tool自身が専用のツールとして出荷日付があるとともに、開発タスク・評価・テストといったサイクルが含まれています。要はSAPアプリケーション製品毎にバラバラと出てくるのではなく、スケジュールベースで本Toolが出てくるということです。このあたりのイメージは、ここを見て頂けるとわかりやすいです。
SL Toolset 1.0 は、2012/3/26現在でSP3が出ていますが、従来のSAPアプリケーション製品と同様な感じですね。
SL Toolset 1.0 には Software Upgrade Manager (SUM)1.0 が含まれていますが,SPはSLToolset 1.0に含まれるTool毎に出荷が計画されているともあります。
実際の出荷例が掲載されていましたので、下記に引用します。
The initial shipment of SL Toolset 1.0 is Support Package 00 and includes as a tool the Software Update Manager (SUM) 1.0 Support Package 00.
The next shipment of the SL Toolset 1.0 is Support Package 01 and includes SUM 1.0 Support Package 01 as well as additional tools.
SUMはどんなときに使えるか
SUMはSAPehpi/SAPup/SAPJup などを置換えます。
SAP BS7i 2011(ERP6.0ではEhP6に相当、2012/3/26時点Ramp-Up中。このあたりがもやっとしている方はこちらをご参照)のUpgrade、Updateより適用するとのことです。詳しくは下表をご参照下さい。
SUMの動作に関して、今まで以上にダウンタイム短縮を意識した作りになっているとのことです。
ー クイックリンク
https://service.sap.com/sltoolset/
ー 関連Note
ノート 1563579 - Central Release Note for Software Logistics Toolset 1.0
上記リンク先を閲覧するには、SAP社発行のS-IDが別途必要です。
最後までお読み頂きありがとうございました。
