マルチデバイス・ブラウザ対応:Fiori KPI Modelerで業務部門意識改革

 2015.12.26  リアルテックジャパン

目指せスターウォーズ?

スターウォーズシリーズのエピソード7「フォースの覚醒」が前作から約10年ぶりにリリースされました。もうすぐ見る予定なので楽しみにしています。実はSAP公式サイト上でスターウォーズのオープニング形式でSAPUI5を説明しているページがあります。SAP社内にもコアなファンがいるのでしょう。
スターウォーズではC-3POやR2-D2はもちろんドローン兵など、人工知能を積んだキャラクターが大量に活躍します。さすがにまだ「人工知能」とまではいきませんが、SAPのシステムもユーザに操作の提案をします。自分自身で何をすべきか様々な画面を操作しながら考える、というよりある程度提案してくれます。そんな機能のひとつであるKPI Modelerについて説明していきます。
※KPI ModelerはDBがHANA以外では動かないのでご注意ください。

なお本記事は、下記シリーズ記事の一部で、他記事も参照されることをお勧めします。

第1回 マルチデバイス・ブラウザ対応:Fioriの基本

「theGuard! SmartChange Transport Management」 導入
SAPシステムパフォーマンス分析パック

第2回 マルチデバイス・ブラウザ対応:Fiori拡張・開発

第3回 マルチデバイス・ブラウザ対応:Fiori Factsheet入門

第4回 マルチデバイス・ブラウザ対応:Fiori Factsheet実践(拡張)

第5回 マルチデバイス・ブラウザ対応:Fiori KPI Modlerで業務部門意識改革【本記事】

マルチデバイス対応のメニュー画面

SAPシステムの話は少し置いておきます。昔と今の携帯電話画面を比較してみました。右画面(スマートフォン画面)では、アイコンの上に数値が出ているのがわかります。この場合では、アプリケーション最新版アップデートが2件溜まっていて更新提案を示しています。このようにメニュー画面で提案内容が、簡単にわかるようになっています。

Phone Compare.jpg

では、次に新旧SAP画面を見てみましょう。左は従来のSAP GUIメニューで、右がFioriのメニュー画面(Fiori Launchpad)です。右タイル形式メニューは広さがあるのでタッチデバイスでの指による操作でもミスタップが起きにくいです。また、Fioriであれば画面上でグラフや数値から簡単な概要がわかります。概要がわかるため、そのアプリケーションを実行するかどうかをメニューの段階で判断できます(例:リアルタイムの売上額が予想以上に多いため、原因を見てみる)。

SAP Menu Compare.jpg

下がそのタイル設定画面です。普通、グラフ表示は開発しないとできませんが、KPI Modelerを使えば、設定だけでグラフ表示タイルが作れます(HANA LiveのODataを使った場合です)。様々な種類のタイルが設定可能なのがわかるかと思います。

Fiori KPI tile.jpg

ドリルダウン画面

メニューを選択するとドリルダウン画面(KPIを分析する画面)に遷移します。今回は国別の売上一覧を棒グラフで出力しています。下図のグラフ上で「日本」を選択して日本の品目カテゴリ別売上一覧にドリルダウンすることができます。
Fiori KPI Modeler Drilldown1.jpg

遷移先画面でさらに分析を続けていくことが可能です。この例では日本の品目カテゴリをもう一段階細分化しようとしています。

Fiori KPI Modeler Drilldown2.jpg

ドリルダウン画面もKPI Modelerを使うことで簡単に定義できます。下がその設定画面です。

Fiori KPI Modeler Configuration.jpg

KPI Modelerは業務部門向け

KPI Modelerは技術知識がなくてもタイルと分析画面(ドリルダウン画面)が作れるようにした機能です。つまり、業務部門向けの分析機能です。業務部門が情報システム部門に頼らずに自部署のみでKPIを設定し、モニタリングする仕組を作ることができます。例えば、営業部門として案件数、案件単価、成約率の3つをKPIとして定義し、営業員に意識づけさせられるメニュー画面と分析機能を提供できます。そして、それらの機能はモバイル対応なので移動中や会議中に活用することもできます。ただ言葉や計画書だけでなく、常に使う画面に表示、確認をさせることによってKPIが部署内に浸透し意識が変わる触媒になり得るのではないでしょうか。

マルチデバイス・マルチブラウザの隠れた価値

今回は5回に渡って「マルチデバイス・ブラウザ対応」と題してFioriの特集をしました。
アプリケーションがマルチデバイス・マルチブラウザ対応になったメリットとして、よく言われるのが移動時間の活用、業務効率化です。それはそれで重要ですが、もうひとつ大きな意味があると考えています。それは良いアイデアを生む助けになるということです。最近の研究では、「ウォーキングが創造的な思考を促す」と言われているようです。デスクに座りながらよりも歩きながらの方が、新しいアイデアを思いつきやすくなるらしいです。筆者も考えに詰まった時は、よく歩きながら考えを整理しています。歩きながら考える、スマートフォンで調べる、メモをする、を繰り返しています。スマートフォンで調べるときに、Fioriのようなアプリケーションで基幹情報を分析したい職責の人も多いかと思います。もし、Fioriのおかげで新しいイノベーティブなアイデアが生まれたら導入コストなんて安いものかもしれません。

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