【動画公開】System Center Orchestrator による SAP System Copy の自動化

 2013.05.22  リアルテックジャパン

2013/5/8-10に開催された第4回クラウドコンピューティングEXPO春で、­Amazon Web Services社ブースにてREALTECHが紹介していたデモを動画にしたもので­す。

今回のイベントでは、「SAP on AWS」というテーマで出展しておりましたが、事前にお客様のSAPシステムのライフサイクルの中で、AWSならではの使いこなしについて具体的なシチュエーションを想定して、デモを作成しておりました。

結構な数のデモを展示しておりましたので、旧知の方から「REALTECHさんいったい何するの?(笑)」と聞かれたこともあり、今回のデモ出展にあたり、弊社的な思いというか今回の取り組みの背景的なところをブログに書きます。ある意味どうでもいい話なので、ご興味のない方も多いかと存じます。その際には、よろしければ動画をご覧頂ければ幸いです。

AWSを使う利点の一つとして、必要なときに必要な分だけ利用できるというユーティリティ・コンピューティングの考え方がありますが、これを実際のSAPシステムのランドスケープを前提に考えた場合、まず思いつくのが一時的な開発・テスト・評価環境としてのAWS活用です。その背景としては、アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント(ALM)の継続的な実践における最も効果的で包括的な手法が、実環境相当の環境でのテスト実施による品質向上であるという現実があります。ただ、トピック的には昔からあるもので、SAPの世界では昔からやりたかったこと、正確にはSAP用途で使うサーバSPECが高すぎて、これだけのために何台も確保できなかっただけで、決して目新しいものではありません。

AWSを使うことで、稼働環境自身は迅速に調達することができますが、そもそもSAPシステムそれも最新のデータが反映された環境がなくては結局使えないというのをどう解決できるか具体的なデモを作成することでお見せしておりました。今までは都度コンサルタントにお金を払って、数日かけてやっていた煩雑なシステムコピー作業を自動化することで、いつでも好きなときにデータをリフレッシュして、テストを実施することが可能になりますので、自社のプロジェクトで圧倒的なスピード感が生まれます。また、予算編成や組織改編時のインパクトをシミュレーションする際に実際にコピーした環境で検証することで、より精度があがるといった実業務で利用をされているお客様もいらっしゃいます。

「theGuard! SmartChange Transport Management」 導入
SAPシステムパフォーマンス分析パック

すでにお客様向けに実装させて頂いておりますが、上記のような活用を想定すると、費用対効果、スピード感、運用担当者の負荷削減どれをとっても、明確に効果が出ています。あと、実際のお客様の声という意味では、そもそも開発、検証サーバの維持について、なぜユーザが別途負担しなければならないのかという点で、根本的に疑問をもたれているお客様もいらっしゃいました。そもそもパートナーさんにお願いしているのは、開発の成果物であるプログラムやカスタマイズそのものであって、それを作るための環境をなぜ我々が全部負担する必要があるのかという点です。また、AWSを使うことで開発、テスト機の維持費用が明確になるし、遅延したらその分を追加請求するといった文言を開発時の契約で入れることで、納期遵守、適正なコスト負担という意味での改善が可能かもという話もお伺いしました。

違った観点ではテスト精度の向上という意味で、リポジトリレベルのエラーの再現テストができるようになります。並列に移送が走っている以上、結局テスト機は本番機と厳密には同等にはできないので、可能な限りリポジトリを近づけられる環境は重要な場合があります。例えば、本番機の事象がテスト機では再現しない場合など、この環境なら再現できる可能性が高まります。たかがプログラム一本の再現テストのためにテスト機を構築なんて今までは考えられませんでしたが、この仕組みならできます。

ちなみに、システムコピーのやり方は幾つか方法がありますが、今回は、SQLServerのバックアップ、リストアによるシステムコピーを採用しました。実は昨年Export/Importによるシステムコピー自動化用のモジュールを作成しました。このやり方は、OS,DBMSを問わないという意味で汎用的であり、またAWSへの移行を考えた場合、いったんダンプファイルに落とすことで、AWSへのデータ転送量が1/5以下になるため、転送時の課題を下げられることを想定していました。ただしこの方式は、データをはき出す際に、コピー元となるソースシステム(SAP本番機など)を停止する必要があり、これはこれでハードル高いということで、今回の手法に改めて実装しました。(ちなみにSQLServerのバックアップでも圧縮が効きます。参考までに今回のデモでは約1/5になりました。とはいえ大量のデータをアップするのが不安な場合は、cloudpackさんのダイレクトインポートサービスというメニューを今回作って頂けましたので、こちらを使うことで一時的に高速なネットワークを利用することで課題は解決しますね。)

訳知りの方であれば、やり方は他にもいろいろあるけれど、「あっさりさっぱり、これでいいじゃん」系のソリューションです。

また、今回は自動化エンジンとして、Microsoft System Center Orchestrator 2012(SCO)を採用し、その上でWin/SQLでシステムコピーの自動化の実装モジュールを弊社で.netベースで作成しています。SCOはいわゆるオーケストレーションツールですが、弊社的には発表当時からその進化を見ておりますが、プロ視点でそのLook&Feelと使い勝手のよさは実感しており、またWindowsベースのEnterprise環境を想定した場合に関連してくる各種ベンダーからのインテグレーションモジュールの展開は実にエレガント、Microsoftさんしかできない世界です。

2013/5/8 にAWS用のManagement Packが発表されました。

【AWS発表】 AWS Management Pack for Microsoft System Center

ちなみに、オンプレにある主たるハードベンダーのモジュールは既に出そろっています。

なお、今回のソリューションはAWSでしか動かないというものではありません、基盤自体に無用にロックされないのは仮想化の次を睨んだ展開ではとても重要と思います。

長文お読み頂き、ありがとうございました。

何かの参考になれば幸いです。

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