ID管理のその先へ
One Identity Managerで実現する高度なガバナンス管理

 2025.08.28  リアルテックジャパン株式会社

リモートワークやクラウド活用が進む中、企業のアクセス管理は複雑化し、セキュリティとガバナンスの両立が課題となっています。IDとアクセスの管理(IAM)は、この課題を解決する鍵ですが、単なるアクセス制御だけでなく、組織全体のガバナンスをどう強化するかが重要です。本記事では、IAMの基本から、IDガバナンスに強みを持つOne Identity Manager(OIM)による高度なID管理とその導入メリットまでを詳しく解説します。

IAMとは? – One Identity Managerで実現する効率的なID管理

One Identity Manager(OIM)で可能にする効率的なID管理

IAMとは? – アイデンティティ管理の基礎

 IAMとは? – アイデンティティ管理の基礎

IAM(Identity and Access Management)は、企業や組織において「誰が」「どのシステムに」「どのような権限で」アクセスできるかを管理・制御する仕組みです。ユーザーIDの作成・管理からアクセス権限の付与、認証・認可のプロセスまでを一元的に担い、セキュリティの要として重要な役割を果たします。

IAMの必要性と企業における役割

現代のビジネス環境では、クラウドサービスの利用拡大やリモートワークの普及により、組織の境界が曖昧になっています。このような状況下で、IAMは以下の役割を果たします。

  • セキュリティ強化:ユーザーごとのアクセス権限を厳格に管理し、不正アクセスや情報漏えいを防止
  • コンプライアンス遵守:アクセス履歴の記録や監査機能により、各種規制や基準への適合をサポート
  • 業務効率化:シングルサインオン(SSO)機能により、ユーザーは1度の認証で複数のシステムやサービスにアクセスでき、利便性が向上

IAMとIGAの違いとは?

IAMとIGA(Identity Governance and Administration)は、共にアイデンティティ管理に関連する概念ですが、焦点が異なります。IAMは主にユーザー認証やアクセス制御に重点を置き、技術的な実装を担当します。一方、IGAはポリシー策定やコンプライアンス管理に焦点を当て、組織全体のアイデンティティ管理戦略を策定・実施するものです。つまり、IAMが「どのように」アクセスを管理するかを扱うのに対し、IGAは「なぜ」そのアクセスが必要か、または許可されるべきかを検討します。One Identity Manager(OIM)は、このIAMの技術的側面とIGAの戦略的側面を統合したソリューションであり、これら両方の課題に対応します。IGAについては以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

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One Identity Manager(OIM)で可能にする効率的なID管理

主要なIAMソリューションの比較

主要なIAMソリューションの比較

IAMソリューションには多様な製品が存在し、それぞれ特徴や強みが異なります。
ここでは、代表的な3つのソリューション Okta Identity Cloud、Microsoft Entra ID、One Identity Manager(OIM)を取り上げ、それぞれの機能や特徴を比較していきます。

Okta Identity Cloud

Okta Identity Cloudは、クラウドベースの統合IAMソリューションで、柔軟なユーザー管理と高い拡張性を特徴としています。

シングルサインオン(SSO)、多要素認証(MFA)、ライフサイクル管理などを通じて、セキュリティを強化しつつ、ユーザー体験の向上を実現します。豊富なアプリケーション連携機能により、既存のIT環境へのスムーズな統合が可能です。

また、開発者向けのAPIも充実しており、顧客向けのID管理にも対応しています。

Microsoft Entra ID

Microsoft Entra ID(旧称Azure Active Directory)は、Microsoftが提供するクラウドベースのID管理サービスです。

Microsoft 365やAzureとの連携に優れており、既存のMicrosoft製品を多用する企業にとっては導入効果が高いソリューションです。SSO、条件付きアクセス、ID保護などの機能を備え、ゼロトラストアーキテクチャの実現にも貢献します。

オンプレミス環境とのハイブリッド運用も可能で、柔軟な導入が可能です。

One Identity Manager(OIM)

One Identity Manager(OIM)は、統合的なアイデンティティガバナンスとアクセス管理を実現するソリューションです。ユーザーアカウントのライフサイクル管理、アクセスの自動割り当て、ポリシーベースの制御、監査・レポート機能など、IAMとIGAの両側面に対応する高度な機能を備えています。クラウドやオンプレミスを問わず、複雑なIT環境に柔軟に対応できる点が強みです。また、SCIM(System for Cross-domain Identity Management)という標準プロトコルによる他システムとの連携にも対応しており、ID情報の同期や自動接続を効率的に行うことで、運用負荷の軽減とセキュリティ向上を同時に実現します。

IAMの理想像(AIM)へ:OIM が提供する価値

IAMの理想像(AIM)へ:OIM が提供する価値

多くの企業が目指す理想的なアイデンティティ・アクセス管理(AIM)は、セキュリティ、効率性、コンプライアンスを高度にバランスさせた状態です。しかし、複雑化するIT環境、増大するサイバー脅威、厳格化する規制要件の中で、この理想を実現するには多くの課題が伴います。 OIMは、これらの課題に対応し、企業がIAMの理想像へと近づくための強力なソリューションを提供します。

現代のIAMが抱える課題とOIMによる解決アプローチ

手作業によるID管理の限界、サイロ化したシステム間の連携不足、一貫性のないアクセスポリシー、監査対応の負荷増大など、IAM運用における課題は多岐にわたります。OIMは、これらの課題に対し、統合的かつ自動化されたアプローチで応えます。IDライフサイクル管理、アクセス権の適切な付与と剥奪、詳細な監査証跡の提供を通じて、効率的でセキュア、かつコンプライアンスに準拠したIAM環境の基盤を構築します。

アカウント管理の自動化

OIMは、従業員の入社、異動、退職といったライフサイクルに応じたアカウント管理を自動化します。

例えば新入社員には必要なアカウントやアクセス権限を自動的に付与し、退職時には即時にアクセスを無効化。これにより人為的ミスのリスクを減らし、セキュリティを高めると同時に、IT部門の作業負荷を軽減します

また、各部門とのワークフロー連携により、より正確かつ迅速なアカウント管理が可能になります。

アクセス制御の最適化とゼロトラストへの貢献

OIMでは、ユーザーの役割(ロール)に応じてアクセス権限を自動で割り当て、必要なタイミングで認証・制御を実施します。これにより「最小権限の原則」を徹底でき、不正アクセスのリスクを大幅に軽減します

さらに、MFAや承認ワークフローと連携することで、きめ細やかなアクセス管理が可能です。動的に変化する組織構造にも柔軟に対応し、ビジネスの俊敏性を損なうことなく高いセキュリティを実現します。

セキュリティとコンプライアンス対応

OIMは、企業が直面する多様な法規制や監査要件に対応できるよう、包括的なコンプライアンス機能を提供します。例えば、アクセスログの自動記録や定期的なアクセスレビュー、ポリシー違反の検出機能により、内部統制を強化しつつ監査対応もスムーズに行えます。

また、レポート機能を活用すれば、管理者はアクセス状況をリアルタイムで把握でき、リスクの早期発見と対応が可能です。これにより、ITガバナンスの強化にもつながります。

OIM導入で得られるIAMのメリット

OIM導入で得られるIAMのメリット

OIMの導入は、単なるID管理の効率化にとどまらず、企業のセキュリティ強化、コンプライアンス遵守、運用コスト削減といったビジネス戦略全体を底上げし、多岐にわたる価値をもたらします。ここでは、OIMによって得られる具体的な3つのメリットを紹介します。

不正アクセス防止とゼロトラストの実現

OIMは、アクセス管理を厳格かつ自動的に行うことで、IDのなりすましや権限の誤付与による不正アクセスを未然に防ぎます

全てのアクセスを信頼しない「ゼロトラスト」モデルにも対応し、ユーザーの振る舞いやリスクレベルに応じてリアルタイムでアクセス制御を実施。組織内外の脅威に対する防御力を高め、ビジネス継続性を支えるセキュリティ基盤を構築するでしょう。

運用コストの最適化

従来、手作業で行われていたID登録やアクセス権の変更作業は、OIMの自動化機能により大幅に削減されます。特に、複数部門をまたぐユーザー管理や頻繁な異動のある企業にとって、アカウントライフサイクル管理の自動化は管理負荷と人的ミスの削減につながります。

結果として、IT部門のリソースを他の戦略的業務に充てることができ、全体の運用コスト最適化が図れます。

効率的なユーザー管理と監査

OIMはユーザー情報やアクセス権限を一元管理し、誰が・いつ・何にアクセスしたかの追跡を可能にします。これにより、定期的な権限レビューや監査対応が迅速かつ正確に行えます

ワークフローの自動化と可視化によって、監査の工数削減だけでなく、内部統制の強化にも貢献するでしょう。また、レポート機能によりアクセス状況をリアルタイムに把握でき、潜在的なリスクの早期発見と対応も可能です。

企業全体の運用透明性とガバナンスレベルの向上を実現します。

OIM導入事例:先進的なIAM環境の構築と成功のポイント

OIM導入事例:先進的なIAM環境の構築と成功のポイント

OIMは多くの企業で導入され、IAMの自動化とセキュリティ強化に貢献しています。例えば、オランダの大手銀行、de Volksbankではゼロトラストモデルを実現し、医療機関ではID管理の自動化でIT部門の負担を軽減。大手小売業者ではPCI DSS監査への対応を効率化しました。

これらの事例に共通する成功のポイントは、①明確なIAM戦略と導入目的の設定、②アカウント管理プロセスの標準化と自動化の徹底、③全社的なポリシーの一元管理と継続的なアクセスレビュー、そして④導入後の定期的な効果測定と改善サイクルによる運用最適化です。OIMという強力なツールを最大限に活用するためには、これらの組織的・プロセス的な取り組みが不可欠となります。

これにより、高いセキュリティと業務効率の両立が可能となります。

まとめ:自社に最適なIAM戦略とソリューション選定

One Identity Manager(OIM)は、IAMの自動化と統合管理、そして高度なガバナンス機能を通じて、セキュリティ強化と業務効率の向上を同時に実現できる強力なソリューションです。役割ベースのアクセス制御、監査対応、ユーザーライフサイクル管理など、多機能な仕組みを一元化できる点が大きな魅力です。企業規模や業種を問わず、多くの導入実績と明確なメリットがあり、信頼性も高いといえるでしょう。OIMの詳細や導入のポイントについてさらに知りたい方は以下より詳しい資料をダウンロードできますので参考にしてください。
▶︎One Identity Manager(OIM)で可能にする効率的なID管理

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