課金編:Amazon クラウド- AWS/EC2でSAP環境構築(9/10)
2010.07.12 リアルテックジャパン
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2010.07.12 リアルテックジャパン
今までさんざんEC2は使えそうだ!という内容をお送りしてまいりましたが、実際のところどれくらいお金がかかったのか気になりますよね。従量課金制ですから、勿論使えば使うだけお金がかかります。今回SAPインストールをメインに実施した月の例を見てみたいと思います。
まず下図が4月の請求書です。合計$114弱でした。請求は毎月筆者のクレジットカードに上がってきます。
Amazon EC2 running Windowsという部分が、インスタンスを起動した状態(OSが立ち上がった状態)で使用していた部分です。1ヶ月間ずっと立ち上げたままの状態ではなく、検証用途で使用する時だけ立ち上げているのでとても安上がりになっています。
一方、Amazon EC2 EBSについてはインスタンスの利用の有無を問わず、ボリュームを確保している容量の分だけが課金されます。Virginiaに関しては561GB使用しており、$56.18でした。Singaporeは7.5GBとなっていますが実際確保したのは約230GBです。これはSingaporeを利用開始したのが4/30であったためです。EBSの課金は1GB及び1ヶ月あたり$0.11となっていますが、きちんと日割り計算がされています。
そしてEBSに関してはI/Oについても課金されます。100万I/O要求あたり$0.11です。このI/O要求という単位がどのようなものかイマイチ不明確ですが、Virginiaのケースを見てみると800万I/O弱となっています。どのようなことを行ってその800万I/Oとなったかというと、SAP IDESのインストール2回やテストを行っています。IDESのDBは100GB程度ですから書き込み要求だけでも200GB分はあるのではないでしょうか。それでも$1に満たないのですから殆ど無視できるかもしれません。本連載ではAWSの一部のサービスしか利用していませんが、固定IPアドレスを可能にするElastic IPやバックアップ用途等のS3(Simple Storage Service)等も含め全てが従量課金制で利用することができます。各サービスの価格体系はこちら(英語)を御覧ください。活用の仕方次第ではオンプレミス環境と比べて大幅にコストを削減できるかもしれませんね。
REALTECH – SAP Competence Center
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