SAP CI 5.0 はAmazon EC2上で稼動するそうです

 2010.07.09  リアルテックジャパン

今回の記事タイトルにあるSAP CI とはセントラルインスタンスではありません。

SAP Carbon Impact のことを指しており、今月正式に発表されると言われる二酸化炭素排出量を管理するSAP社のSaaSアプリケーションです。

2009年5月にSAP社が買収したClear Standards 社の技術がもとになったと言われる新しいソリューションで、Amazon EC2上で稼動しているとのこと。BASISコンサルタントとしては気になるインフラですが、当然のことながらまったく見えません。

見えるのはSubscription契約を結んだお客様向けのログオン画面のみ。

製品の位置づけはオンプレミスで稼動する SAP Business Suiteや クラウド上のSAP Business By Designを補完するための軽めのパッケージとのことで、数十の画面から構成されるそうです。基盤となっているのはSAP社の新しいオンデマンド・アプリケーション基盤(開発コード "River")ということで、今回初のお目見え。

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今年に入ってからSAP社のクラウドということで、オンライン・コラボレーション・ツールのStreamWork(ベータのときは12Sprints)や中堅企業向けERP SaaS の SAP Business ByDesignが発表されていましたが、それに続くものとなります。(他にもあるかもしれません、その場合はごめんなさい。)

これらを既存のSAP環境と組み合わせてお客様が活用されることを想定した場合、障害時の運用はとても気になります。(ちなみにAWS EC2標準のSLAは年間稼働率99.95%=4.38時間/年 以内の停止時間に納めるよう努力するというものです。詳細はここをご参照ください。)

「そもそも整合性のとれる停止点ってどうなるのか?」とか各論に入るまでもなく、パブリッククラウド上で稼動するアプリケーションに対して緩い運用設計が求められるのではというところで、今後の正式発表を見守りたいと思います。

蛇足:

最新のSAPInfoにあるSAP Carbon Impactの紹介の記事のメインタイトルをみると、

   「SAP Carbon Impact:企業の利益を向上し、環境にもやさしい」

我々BASISコンサルタントもクラウド環境にやさしくしてあげないといけないのかも。(泣;)

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