【NetApp+SAP】序章:NetApp FASとの出会い

 2011.02.17  リアルテックジャパン

NetApp社製FASストレージとリアルテックとの出会いは2009年にさかのぼりますが、当時でもSAP以外のNASインフラとして確固たるポジションを確保されていましたので、タイミングとしては早くない感じがしています。

NetAppといえば、「ファイラ(Filer)」の先駆け製品として存じ上げていましたが、実装されているテクノロジの詳細まではまったく目を向けていませんでした。そのあと実機を見たのはOpenSource関連のカンファレンスがとある大学で開催され、その大学のマシンルームでFASが稼働しているの見たのが最初です。(マシンルームが廊下から見えるようガラス張りになっていて、決して勝手に入ったわけではありません。汗;)「これがFilerか。大学とかだとNASで十分だよね。」的な感想を当時持っていました。

あるときご縁が繋がって、「NetAppのストレージのコアな技術説明を聞きませんか?」との機会を賜り、技術担当の方に大手町の弊社SAPコンピテンスセンターまでお越しいただきました。当時スナップショット(複製)機能や階層化とか、ストレージに搭載されるありがちな機能は正直食傷気味だった中で説明がはじまりました。

第1章で一般的なストレージの技術課題が例示されました。

  ・いつ電源を切っても一貫性を保証するファイルシステム

  ・効率のよいスナップショット(複製)

  ・ディスク性能を最大限引き出す

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  ・RAIDの弱点の克服

課題の内容、質とも十分山盛りですよね。思い切り風呂敷が広げられたことで、これをどうやってクローズするのだろうと不安になったことを昨日のように思い出します。

次の第2章は「それはシリコンバレーのとあるレストランに紙ナプキンの上にかかれた」というタイトルではじまりました。

・使用中のデータブロックを上書きしなければ・・・

・書き込みをまとめて行えれば・・・

・上書きしなければ、いつでも、任意の時点のファイルシステムを参照、復元できる

本当に本当に久しぶりに鳥肌が立ちました。この3行で製品の開発コンセプトが十分伝わりました。

今思い出しただけで、当時の気持ちが再現してしまって、本ブログのコンテンツ公開方針である技術に特化した内容を逸脱してしまいそうです。今回はここで筆をおきますが、ずばりこんな機能があります的なよくある素敵ファンクションの一覧じゃない骨太の技術革新。

次回はNetApp社のFASストレージの概要を説明したいと思います。(SAPとの技術的な相性もばっちりです!)

参考までに、弊社がお手伝いさせていただいたお客様NetApp導入事例を先日ご紹介しておりました。

     https://www.realtech.jp/blog/sapnetappsolmanhyper-v.html

さらっと書いてございますが、事例として見えないの実装技術まで実にエレガントで、無駄がない、プロの目から見てもよいソリューションなので、弊社コンサルタントもおのずと力が入ってしまうのであります。

最後までにお読み頂きありがとうございました。

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