本日より3日間(5/8~10)、 東京ビックサイトで開催されている「クラウド コンピューティングEXPO春」で弊社Amazon Web Services様のブースにて出展させて頂いております。今回は「SAP on AWS」 がテーマのひとつになっております。
弊社もAWSに関する新しいソリューションを幾つか展示させて頂いており、本ブログ上で随時ご紹介させて頂きます。
AWS上でSAP Business Suiteがサポートされたのが、2012年11月で早半年が過ぎました。弊社も東京理科大学様、ユー・エム・シー・エレクトロニクス株式会社様のSAPシステム構築を担当させて頂きましたが、現時点ではいずれも新規構築での先進事例となっております。
オンプレミス環境で既にSAPシステムを稼働されているお客様がSAP on AWSを考えるに当って、代表的な懸念事項の一つが「どうやってAWSに移行するの?そもそもできるの?」というもので、関係各位様から弊社に期待を頂いたこともあり、「実際にやってみました、全て見せます大規模SAPシステム移行の全貌」をテーマにした移行ドキュメンタリー(動画)を会場でご紹介しております。
ブース内シアターでのドキュメンタリーの紹介風景です。たくさんのお客様にお越し頂き、ありがとうございました。
こちらが、弊社で準備したソースシステム(疑似オンプレERP6.0環境)です。
SPECを見て頂ければわかるように6年前のサーバ、いわゆる保守切れサーバで2GHzX4、16GBメモリー、ディスクもSAP環境では認定上SAS 10k or 15krpm ですが、今回はあえてしょぼいSATA 7200rpmを8発でRAID5を本体内蔵RAIDカード接続ということで、ダウンタイム短縮のリアルテックとして、これくらいSPECを落とせばなんとかお許し頂けるかというところです。(汗:
続いてターゲットシステム(新本番ERP環境相当)です。
AWSならではというところで王道の2つのアプローチを試みています。
1.移行作業時のみ一次的にリソースを拡張することで、ダウンタイム短縮
2.SQLServerのDB圧縮機能を有効化して、DBサイズを激減させることで、AWSコスト削減
あと、今回の移行作業時のキーとなるAWS上への高速データアップロードですが、cloudpack(アイレット株式会社)様が保有されている AWS Direct Connect (AWS への専用ネットワーク接続)の提供と接続時の技術サポートを頂きました。
既に今回のような一時利用を想定したAWS Direct Connect スポット利用サービスも実際のお客様にご提供可能とのことで、実際のプロジェクトを前提にした移行ドキュメンタリーとして今回ご紹介できたのは、この仕組みを提供頂けたことが大きいです。
ということで、前提の部分をご紹介させて頂きましたが、今回はドキュメンタリーという名を付けた以上、実際のプロジェクトと同じことをやっています。
MigMonによるDB Export実行状況もこんな感じでご覧頂けます。
(日本で何人見たことがあるのだろうかという位マニアックところなのですが、なぜか会場の皆様の視線が熱いです。)
大事なデータはハンドキャリーでしょというところで、そこも今回実際にやっています!
AWSダイレクトポイントにTAXIで移動します。
(時間帯にもよりますが、電車などの公共機関での移動手段もあわせて主副経路を取ることもあります。)
「何時間で移行は完了するのか?」、「データベースの圧縮効果は?」等々はぜひ会場にお越し頂き、ご自身の目でご覧下さい。
2013/6 追記 ドキュメンタリー動画は下記LINKからご覧頂けます。
- カテゴリ: クラウド
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導入/移行(プロフェッショナル)サービス
プロフェッショナルサービスでは主にSAPシステムの導入や移行、それに伴うテクニカルな支援を行います。ERPやS/4 HANA、SolManといった様々なSAP製品の新規導入、クラウドを含む様々なプラットフォームへのSAPシステムの最適な移行、保守切れに伴うバージョンアップ・パッチ適用等の作業だけでなく、パラメータ設計、パフォーマンスチューニング、導入・移行計画支援等についても対応いたします。
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