S/4HANAの勘所:HANA XSエンジンを使ったWebアプリケーション開発

 公開日: 2015.02.24  更新日: 2026.01.28 

はじめに

S/4HANAの画面は基本的にFioriです。「S/4HANA構成要素について 画面編(Fioriとは)」で説明したFioriの"Analytical apps"はHANAのXSエンジン上で動作します。今回は、そのXSエンジンを使ったWebアプリケーション開発について説明していきます。

なお本記事は、下記シリーズ記事の一部で、他記事も参照されることをお勧めします。
第1回 S/4HANAの勘所:HANAの歴史と概要

第2回 S/4HANAの勘所:HANA Viewを使った分析高速化

SAPデータコピーツール Data Sync Manager
SAPユーザー必見!テスト・トレーニング・データ移行時に機密データを守る方法は?

第3回 S/4HANAの勘所:HANA AFMとAFLを使った統計解析

第4回 S/4HANAの勘所:HANA XSエンジンを使ったWebアプリケーション開発 【本記事】

第5回 S/4HANAの勘所:HANA基本実践編(PALとLumiraを使った顧客分析)

XSエンジンとは

XSエンジンの"XS"はeXtended application Servicesの略です。HANA上でアプリケーションを開発、デプロイするレイヤーを指します。XSエンジンを含めてHANAをレイヤーで分けると下図のようになります。中間にあるのがXS エンジンでUIとデータレイヤーをつなぎます。XSエンジン上のWebアプリケーションを使うことにより、最下層のデータとUIがつながり、HANA単体で自己完結する統合プラットフォームとなりえます。

S/4HANAの勘所:HANA XSエンジンを使ったWebアプリケーション開発 1

XSエンジンの中身

XSエンジンの中身は基本的にODataサービスとWebリソースの2つです。WebリソースはSAPUI5やサーバサイドJavaScriptです。ODataは実際に下記のような形でブラウザで見ることができます。その特徴は「【第1回】SAPUI5とSAP NetWeaver Gatewayによるマッシュアップ開発入門(序章)」で解説したSAP NetWeaver Gatewayでも使用されているRestfulなインタフェースです。詳しくはリンク先を参照ください。今回はブラウザを通して見ていますが、実使用時は当然ODataに対応したツールで参照する形になります。

S/4HANAの勘所:HANA XSエンジンを使ったWebアプリケーション開発 2

SAPUI5はマルチデバイス、マルチプラットフォームをサポートするWebアプリケーションです。下図がSAPUI5で作られた画面で非常にきれいに見えることがわかります。ABAPスタックやJAVAスタックで動くSAPUI5とほぼ同じ実装方法です。Webのオープンな世界の技術であるため、three.jsなども使えます。

S/4HANAの勘所:HANA XSエンジンを使ったWebアプリケーション開発 3

※厳密にはSMTPなどもあり、もう少し意味が幅広いです。

まとめ

HANAが統合プラットフォーム足りえるには、DBまわりだけでなく、画面系の機能も有している必要があります。今回は、その画面周辺機能のプラットフォームであるXSエンジンについて説明しました。S/4 HANAのFioriでも使う技術要素であり、調査・設定・開発・保守で必要となる知識範囲です。

【本記事の監修体制について】

執筆:リードプラス株式会社

監修:リアルテックジャパン株式会社SAPソリューション事業

この記事は、SAP導入プロジェクトの豊富な経験を持つ当社の専門部門が内容を精査し、 以下の最終承認プロセスを経て公開しています。

最終監修責任者:リアルテックジャパン株式会社 代表取締役社長 松浦 一哉

企業の代表として、お客様の課題解決に繋がる有益で正確な情報発信に責任を持って取り組んでまいります。


New Call-to-action

RECENT POST 最新記事

RANKING人気記事ランキング

ブログ購読のお申込み