5/6 見える化:S/4HANA, Vora & Spark on AWSから生まれる価値

 2016.07.29  リアルテックジャパン

花火大会の混雑予測見える化

花火の季節になりました。筆者の近所でも花火大会が始まり、夏の到来を改めて感じます。 今年から「Yahoo!地図」アプリを使って花火大会の混雑度予測が見える化できるようになったです。友人に空いていて花火がよく見えるスポットを聞いていた昔からは想像しがたいです。

今回は、SAP BusinessObjects Design Studioを使った「見える化」について解説をします。

なお本記事は、下記シリーズ記事の一部で、他記事も参照されることをお勧めします。

1/6 概要編:S/4HANA, Vora & Spark on AWSから生まれる価値

2/6 収集・蓄積:S/4HANA, Vora & Spark on AWSから生まれる価値

3/6 抽出・統合:S/4HANA, Vora & Spark on AWSから生まれる価値

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4/6 機械学習:S/4HANA, Vora & Spark on AWSから生まれる価値

5/6 見える化:S/4HANA, Vora & Spark on AWSから生まれる価値【本記事】

6/6 SNS連携:S/4HANA, Vora & Spark on AWSから生まれる価値

SAP BusinessObjects Design Studioに関しては、過去記事「SAP BO Design Studio:ダッシュボードで実現する管理の基本」「SAP BO Design Studioで組織活性化を実現」も併せて参照ください。
HANAのSpatial Engine(地図機能)に関しては「HANA Spatialエンジンを使った地図情報活用」も参照ください。

ビッグデータと見える化

今回のシナリオにおける当記事の内容は、「見える化」です(下図赤枠部分)。

Process4 Visualize.jpg

これまでの処理で、現実世界(心臓ペースメーカー)のビッグデータを収集・蓄積し、需要予測までを実施しました。今回は、前回までの情報を抽出・統合して「見える化」することで、人間が素早く判断・アクションができます。特にHANAやHANA Voraを使って高速化しているのであれば、分析におけるPDCAのサイクルを速くまわすことができ、「見える化」の価値はより高まります。

ダッシュボードのデモ

今回のデモは下図のように基幹情報(S/4 HANA)と患者情報(HANA Vora)をシームレスに統合した「見える化」を目指しています。

Visualize.jpg

SAP BusinessObjects Design Studioを使って以下のようなダッシュボードを作りました。

 

 

「見える化」は経営からのメッセージ

先日、著名な方が「見える化は経営からのメッセージ」と熱弁されていました。経営・業務上で目標として追う数値を経営側が示して、そこを見て判断して行動していくことで経営目標へと繋がります。ビッグデータや機械学習を使うことで、より目標とできる数値の選択肢が広まるはずです。
私達の日常生活では、花火大会の混雑予想や電車遅延のTwitterによる状況把握など様々な「見える化」が新たに実現できてきています。
[SMART_CONTENT]
 

こぼれ話

SAP BusinessObjects Design Studio Extensionでスピードアップ

今回のSAP BusinessObjects Design Studioでは 「Extension」を使ってみました。設計時にKPIのタイルを作るのが面倒だと思っていましたが、Extensionを使うことで大きく実装時間を削減できました。時間の節約だけでなく、表現力の強化にもつながるのでぜひとも活用ください。
 
Design Studio KPI Tile.jpg

SAP Buildでスマートに画面設計

今回は、画面設計時に SAP Buildを使いました。実装前に、チーム内でどんな画面で何をポイントとすべきかをプロト画面を見ながら議論しています。SAP Buildに関しては、他の記事で詳しく書こうと思います。

地図でのロケーションクラスタ表示

「ロケーションクラスタ」とは下図のように地図上の近い場所をまとめたかたまりにしてくれる機能のことです。
 

Design Studio Location Cluster.jpg

SAP BusinessObjects Cloudではロケーションクラスタができるのですが、Design Studioではできません。今回はHANAのSpatial Engine、PAL(Predictive Analysis Library)と連携することでロケーションクラスタを実現しています。「見える化」ではなく、その下のレイヤーで処理することでシステム間の通信量も減り、高速化できますBusinessObjects Cloudではロケーションクラスタができるのですが、Design Studioではできません。今回はHANAのSpatial Engine、PAL(Predictive Analysis Library)と連携することでロケーションクラスタを実現しています。「見える化」ではなく、その下のレイヤーで処理することでシステム間の通信量も減り、高速化できます。


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