SAP Build Appsとは?
ノーコードで業務アプリを作る方法と特徴を解説

 公開日: 2026.03.13  リアルテックジャパン株式会社

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速する中、現場のニーズに即した業務アプリをいかに迅速に開発するかが重要な課題となっています。「SAPシステムと連携するアプリを簡単に作りたい」「IT部門のリソース不足で開発が進まない」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

SAP Build Appsは、プログラミングの専門知識がなくても、ドラッグ&ドロップの直感的な操作だけで高機能なアプリケーションを作成できるローコード・ノーコード開発ツールです。かつて「SAP AppGyver」として知られていたこのツールは、現在SAP Business Technology Platform (SAP BTP) の中核を担うサービスとして進化し、SAP S/4HANAなどの基幹システムとの強力な連携機能を備えています。

この記事で分かること

  • SAP Build Appsの基本的な機能とノーコード開発のメリット
  • AppGyverからの進化とSAPエコシステム内での位置付け
  • ドラッグ&ドロップで行う具体的なアプリ作成の手順
  • SAPシステムや外部データと連携する方法
  • 導入に必要なライセンス費用と構成

本記事では、SAP Build Appsの特徴から実践的な開発フロー、導入コストまでを網羅的に解説します。結論として、SAP Build Appsを活用すれば、コーディングスキルを持たない業務担当者(市民開発者)であっても、モバイルやWebに対応したアプリを作成することが可能です。業務効率化とイノベーションを加速させるための第一歩として、ぜひ本記事の内容をお役立てください。

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SAP Build Appsの基本概要と注目される背景

SAP Build Appsは、プログラミングコードを記述することなく、ドラッグ&ドロップの操作だけで業務アプリケーションを構築できるローコード・ノーコード開発ツールです。SAP BTP上で提供されるサービスの一つであり、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる重要なツールとして注目を集めています。

近年、ビジネス環境の変化に対応するため、現場部門が自らシステムを構築・改善する「市民開発」のニーズが高まっています。SAP Build Appsは、専門的なITスキルを持たないビジネスユーザーでも、直感的に高度なアプリケーションを作成できる環境を提供することで、この課題を解決します。

ノーコード開発ツールとしてのSAP Build Appsの位置付け

SAP Build Appsは、SAPが提供するローコード・ノーコード製品群「SAP Build」の中核を担う製品です。従来のSAP開発ではABAPなどの専門言語が必要でしたが、SAP Build Appsを利用することで、Webブラウザ上の視覚的な操作のみでフロントエンドからバックエンドのロジックまでを実装可能になります。

このツールが特に重要視される理由は、SAP S/4HANAなどの基幹システム(コア)をカスタマイズせずに拡張する「Side-by-Side(サイドバイサイド)開発」に適しているためです。基幹システム本体に手を加えるとアップグレードが困難になりますが、SAP Build Appsを用いて外部でアプリを開発し、API連携させることで、コアシステムをクリーンな状態に保ちながら業務要件を満たすことができます。

SAP Buildの各ツールの役割は下表のとおりです。

ツール名 主な役割と特徴
SAP Build Apps 業務用のモバイルやWebアプリケーションをローコード・ノーコードで開発するツール
SAP Build Process Automation 承認プロセスや業務処理などのワークフローを、ローコード・ノーコードで設計・自動化するツール
SAP Build Work Zone エンドユーザー向けのデジタルワークスペースとして、SAP Build AppsやSAP Build Process Automationで作成したアプリケーションおよびプロセス、ならびに SAPや非SAPアプリケーションへのエントリーポイントとなるポータルサイトを提供するツール

このように、単にアプリを作るだけでなく、プロセス自動化やポータルサイトとの連携を含めた統合的な開発環境の一部として機能することが、SAP Build Appsの大きな強みです。

AppGyverとの関係性と進化の過程

SAP Build Appsの技術的な基盤は、かつて独立したノーコードプラットフォームとして高い評価を得ていた「AppGyver(アップガイバー)」にあります。SAP社が2021年にAppGyver社を買収し、その強力な機能をSAPのエコシステムに統合したものが現在のSAP Build Appsです。

AppGyverはもともと、コンシューマー向けアプリにも劣らない洗練されたUI/UXを構築できる点や、複雑なデータ処理ロジックを視覚的に組み立てられる点で、世界中の開発者から支持されていました。SAP Build Appsへと進化した現在も、その優れた操作性は「Composer Pro」という開発画面に引き継がれています。

統合による主な進化ポイントは以下のとおりです。

  • SAP BTP認証基盤(IAS/XSUAA)との統合によるセキュリティ強化
  • SAPシステムへの接続設定(Destinations)の簡素化
  • プロジェクト共有や共同開発機能のエンタープライズ対応

つまり、AppGyverが持っていた「使いやすさ」と「表現力」に、SAPが持つ「信頼性」と「連携力」が加わったことで、企業が安心して業務利用できるノーコードツールへと進化を遂げたのです。

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業務アプリ開発におけるSAP Build Appsの主な特徴

SAP Build Apps の機能概要 ドラッグ & ドロップ UI ● ノーコード設計 ● 視覚的なロジックフロー ● 事前構築済みコンポーネント シームレスな連携 S/4HANA BTP / API ● SAP BTP 接続先 ● REST / OData 対応 ● セキュアな接続 マルチデバイス対応 1 Code ● Web, iOS & Android 対応 ● レスポンシブデザイン ● オフライン機能 コーディングの専門知識がなくても、エンタープライズ向けアプリを効率的に構築可能

SAP Build Appsは、プログラミングの専門知識を持たないビジネスユーザーでも、高度な業務アプリケーションを効率的に開発できるローコード・ノーコードツールです。SAP BTP上のサービスとして提供され、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させるための強力な機能を備えています。

特に、従来の開発手法と比較して、開発期間の短縮や保守コストの削減を実現できる点が大きなメリットです。ここでは、業務アプリ開発において中核となる3つの主要な特徴について解説します。

直感的なドラッグ&ドロップ操作による画面作成

SAP Build Appsの最大の特徴は、コードを一切記述することなく、マウス操作だけで直感的にアプリケーションの画面(UI)を構築できる点です。PowerPointでスライドを作成するような感覚で、必要な部品を配置していくだけで、洗練されたデザインのアプリを作成できます。

SAP Build Appsでプロジェクトを作成後、画面左側のマーケットプレイスから必要なコンポーネントを選び、中央のキャンバスにドラッグ&ドロップするだけでレイアウトが完了します。配置できるコンポーネントは多岐にわたり、基本的な入力フォームから高度なデータ表示用リストまで標準で用意されています。

  • テキスト、ボタン、画像などの基本UIパーツ
  • 入力フォーム、チェックボックス、ドロップダウンリスト
  • データリスト、カード形式のグリッド表示
  • チャートやグラフなどのデータ可視化コンポーネント

また、画面の見た目だけでなく、ボタンを押した際の挙動やデータの処理といった「ロジック」も視覚的に構築可能です。フローチャートをつなぎ合わせるように処理の流れを定義できるため、プログラミング言語の構文を覚える必要はありません。複雑な業務ロジックも、視覚的なフロー作成によって実装できるため、ブラックボックス化を防ぎ、メンテナンス性も向上します。

SAPシステムや外部データとのシームレスな連携

業務アプリにおいて最も重要な要素の一つが、基幹システムや外部サービスとのデータ連携です。SAP Build Appsは、SAP S/4HANAなどのSAP製品との親和性が極めて高く、セキュアかつ簡単に接続できる仕組みが整っています。

具体的には、SAP BTPの「Destinations(宛先)」機能を利用することで、認証情報や接続先URLをアプリ開発画面から直接参照できます。これにより、開発者は複雑な認証プロセスやセキュリティ設定を意識することなく、バックエンドのデータを活用したアプリ開発に専念できます。また、SAP以外のシステムであっても、標準的なREST APIやODataに対応していれば容易に連携が可能です。

下表のとおり、接続先に応じた柔軟な連携方式がサポートされています。

連携対象 接続方式 特徴
SAP S/4HANA BTP Destinations 認証設定が統合されており、セキュアに接続可能
外部システム REST API / OData 汎用的なAPI規格に対応し、幅広いサービスと連携可能
オンプレミス Cloud Connector 社内ネットワークにあるデータとも安全に通信可能

このように、SAP Build Appsは単なる画面作成ツールにとどまらず、企業のデータハブとして機能するアプリを構築するための強力なコネクティビティを提供しています。

iOSやAndroidおよびWebに対応したマルチデバイス展開

現代の業務環境では、オフィスでのPC利用だけでなく、現場でのスマートフォンやタブレット利用など、多様なデバイスへの対応が求められます。SAP Build Appsは、一度の開発プロジェクトから、Webブラウザ向け、iOS向け、Android向けのすべてのアプリを生成できる「クロスプラットフォーム開発」に対応しています。

従来の手法では、Web用、iOS用、Android用とそれぞれの言語で個別に開発する必要がありましたが、SAP Build Appsならばその手間は不要です。作成したアプリはレスポンシブデザインに対応しており、画面サイズに応じてレイアウトを自動調整させることも可能です。

  • PCブラウザでの利用(Webアプリ)
  • スマートフォンやタブレットでの利用(ネイティブモバイルアプリ)
  • カメラやGPS、QRコードリーダーなどのデバイス固有機能の活用
  • オフラインデータのキャッシュ機能による通信圏外での利用

特に、倉庫管理や設備点検などの現場業務では、モバイルデバイスのカメラ機能やオフライン機能が不可欠です。一度の工数でマルチデバイスに対応したアプリを展開できる点は、開発コストの削減とリリースまでのスピードアップに大きく貢献します。

SAP Build Appsを使ってアプリを作る具体的な手順

SAP Build Apps アプリ作成の3ステップ STEP 01 プロジェクト作成 BTPロビーへアクセス 開発の起点となる管理画面 アプリの新規作成 Web & Mobileを選択 アプリビルダー起動 メイン編集画面が開く STEP 02 UIデザイン構築 コンポーネント配置 ドラッグ&ドロップで作成 ビューキャンバス 実際の見た目を確認 プロパティ設定 色・サイズ・文字を調整 STEP 03 ロジック・データ ロジックキャンバス フローチャートで動き作成 フロー関数 「ページを開く」等の処理 データ連携 (API) SAPシステム等と接続 完成:高機能なアプリ

SAP Build Appsを用いたアプリ開発は、高度なプログラミングスキルがなくても、ブラウザ上の管理画面から直感的に進めることが可能です。開発のプロセスは大きく分けて「プロジェクト作成」「UI設計」「ロジックとデータ連携」の3つのステップで構成されています。ここでは、実際にアプリケーションを構築する際の流れを順を追って解説します。

開発環境のセットアップとプロジェクト作成

開発を始めるには、まずSAP BTP(Business Technology Platform)へログインし、すべてのSAP Buildプロジェクトを管理する「ロビー(Lobby)」にアクセスする必要があります。このロビーが開発の起点となり、ここから新しいアプリケーションの作成や既存プロジェクトの編集を行います。

具体的なプロジェクト作成の流れは以下のとおりです。

  1. SAP BTP CockpitからSAP Buildのロビーを開きます。
  2. 画面上の「作成(Create)」ボタンをクリックし、「アプリケーション(Application)」を選択します。
  3. 「Web & Mobile Application」を選択し、プロジェクト名と説明を入力して作成を完了します。

プロジェクトが作成されると、自動的にメインの開発画面であるアプリビルダー、アプリの編集が可能になります。初期設定では空白のページが表示されており、ここから自由にデザインを開始できます。

コンポーネント配置によるUIデザインの構築

プロジェクトが立ち上がったら、次はユーザーが実際に操作する画面(UI)を作成します。SAP Build Appsでは、画面左側のマーケットプレイスから必要なコンポーネントを選び、中央のキャンバスにドラッグ&ドロップするだけで画面を構成できます。

配置した部品の色やサイズ、テキストの内容などは、画面右側のプロパティパネルで詳細に設定可能です。各エリアの役割を整理すると下表のとおりです。

エリア名称 主な役割と機能
コンポーネントマーケットプレイス ボタン、入力フォーム、画像、リストなどのUI部品を選択するエリアです。
キャンバス 部品を配置し、実際のアプリ画面のレイアウトを確認・編集する作業スペースです。
プロパティパネル 選択した部品のスタイル、配置、表示内容などの詳細設定を行うエリアです。

このように、視覚的な操作だけで画面レイアウトに柔軟な変更を加えることができるため、デザインの修正や改善も迅速に行えます。

ロジック設定とデータ接続の実装方法

画面の見た目が完成したら、次は「ボタンを押したときに画面を移動する」「入力されたデータを保存する」といったアプリの動き(ロジック)を設定します。これには画面下部の「ロジックキャンバス」を使用します。

ロジックキャンバスでは、フローチャートを描くように処理をつなぎ合わせて機能を実装します。また、外部システムやSAPシステムとのデータ連携を行う場合は、「Data」タブを使用してAPIの設定を行います。

主な設定項目は以下のとおりです。

  • イベント設定:「タップ時」や「ページ読み込み時」などのきっかけを指定します。
  • フロー関数:「ページを開く」「アラートを表示する」「レコードを作成する」などの具体的な処理を配置し、線でつなぎます。
  • データリソース設定:ODataやREST APIを利用して、SAP S/4HANAなどのバックエンドシステムと接続します。

特にデータ連携においては、SAP BTPのDestination機能を利用することで、セキュアかつスムーズに基幹システムと接続できる点が大きな強みです。これにより、単なるモックアップではなく、実業務で利用可能な高機能なアプリケーションを効率的に開発することが可能になります。

SAP Build Appsの導入にかかる費用とライセンス

SAP Build Apps 導入費用とライセンス体系 サブスクリプション 📅 契約形態:定額契約型 ✅ 固定料金 ✅ サービス内容が明確で 利用量が安定している場合 Pay-As-You-Go (従量課金) 📦 契約形態:従量課金型(後払い) ✅ 利用した分だけ支払 ✅ PoC、少額テスト、 スモールスタート SAP BTPEA (エンタープライズ契約) ⚖️ 契約形態:プリペイド型 (クラウドクレジット消費) ✅ 事前購入したクラウド クレジットを消費 ✅ 中長期的な プロジェクト運用 Free Tier (無料利用枠) 検証環境(PoC)を作成し、そのまま有償プランへ移行可能 ⚠️ 見積もりの重要ポイント 👨‍💻 開発者 👥 エンドユーザー 総アクティブユーザー数で課金

SAP Build Appsを導入する際、費用構造は「SAP BTP」のライセンス体系に基づきます。従来のソフトウェア購入とは異なり、利用形態や規模に応じた柔軟なプランが用意されているため、自社の開発規模に合わせた最適なコストプランを選択することが重要です。

モデル名 概要 適しているケース
サブスクリプション 事前に契約したサービス内容・期間に基づき、月額または年額の固定料金を支払う契約形態です。毎月のコストが固定されるため、予算計画が立てやすいのが特徴です。 利用するユーザー数が明確で、コストを固定化したい場合。長期間の安定運用が前提のプロジェクト。
Pay-As-You-Go(従量課金) 利用した分だけ支払う従量課金型の契約形態です。初期費用が不要で、SAP Discovery Center掲載のPay-As-You-Go対応サービスを必要な分だけ利用できます。 PoC、短期間検証、スモールスタート。利用量が読めない、または一時的な利用が中心のケース。
SAP BTPEA(エンタープライズ契約) 事前に購入したクラウドクレジットを消費してSAP BTPのサービスを利用する契約形態です。1つの契約でSAP BTPのほぼ全サービスにアクセスでき、利用配分を柔軟に変更できます。 中長期プロジェクトや複数サービスを横断的に利用する場合。利用拡張や構成変更が想定されるエンタープライズ用途。

無料利用枠(Free Tier)の活用方法

本格的な導入の前に、SAP Build Appsの機能を検証したい場合は、SAP BTPの「Free Tier(無料利用枠)」を活用することをおすすめします。

Free Tierは、単なる期間限定のトライアルとは異なり、作成した環境を有償プランへスムーズに移行できる点が大きな強みです。これにより、検証段階(PoC)で作成したアプリケーションを無駄にすることなく、そのまま本番環境へとスケールアップさせることが可能です。

  • 機能検証をコストをかけずに行いたい
  • 開発したアプリを将来的に本番運用する予定がある
  • SAP BTPの他サービスとの連携もテストしたい

ただし、Free Tierには利用できるリソースの上限や、一定期間アクティビティがない場合の停止措置などが設けられているため、運用ルールを事前に確認しておく必要があります。

ライセンス選定時の注意点と見積もりの考え方

適切なライセンスを選定するためには、「誰が」「どの程度」アプリを利用するかを明確にする必要があります。SAP Build Appsの課金単位は、主に「アクティブユーザー数」に基づきます。

具体的には、アプリを開発する開発者だけでなく、作成されたアプリを利用するエンドユーザーもライセンスの対象となるケースが一般的です。そのため、全社員向けに展開するのか、特定の部署のみで利用するのかによって、見積もり額が大きく変動します。

  • 開発者の人数だけでなく、エンドユーザー数も把握する
  • 認証基盤(IASなど)の利用料が別途必要か確認する
  • データ容量やトラフィックの想定値を算出する

最新の価格設定や詳細な条件については、SAPが公式に提供しているSAP Discovery Centerでシミュレーションを行うことが推奨されます。ここでサービスを選択し、想定ユーザー数を入力することで、概算費用を算出することが可能です。

SAP Build Appsに関するよくある質問

SAP Build Appsは無料で利用できますか?

SAP BTP(Business Technology Platform)のFree Tierモデルを利用することで、一定の範囲内であれば無料で機能を試すことが可能です。本格的な業務利用や本番環境での運用には、SAP BTPの有償ライセンス契約が必要となります。

プログラミングの知識がなくてもアプリ開発は可能ですか?

はい、可能です。ドラッグ&ドロップによる直感的な操作で画面作成やロジック設定が行えるため、高度なコーディング知識は不要です。ただし、データの流れを整理する論理的な思考や、簡単な数式の理解があるとよりスムーズに開発できます。

作成したアプリはどのようなデバイスで動作しますか?

作成したアプリケーションは、iOSやAndroidを搭載したスマートフォンやタブレットだけでなく、PCのWebブラウザでも利用できるマルチデバイス対応となっています。一度の開発で複数のプラットフォームに対応できる点が大きなメリットです。

既存のSAPシステムや外部データと連携できますか?

はい、連携可能です。SAP S/4HANAなどのSAPシステムはもちろん、ODataやREST APIを利用して、SAP以外の外部システムともスムーズにデータをやり取りすることができます。

SAP AppGyverとは何が違うのですか?

SAP Build AppsはSAP AppGyverの技術をベースに進化させたエンタープライズ向けのサービスです。基本的な操作感は似ていますが、SAP BTP環境への統合によるセキュリティ強化や、認証機能、チームでの共同開発機能などが大幅に強化されています。

まとめ

本記事では、ノーコード開発ツールであるSAP Build Appsの特徴や開発手順、導入メリットについて解説しました。

SAP Build Appsは、専門的なプログラミングスキルを持たない現場担当者でも、直感的な操作で業務アプリケーションを迅速に作成できる強力なツールです。かつてAppGyverとして親しまれた技術がSAP BTPの一部として統合されたことで、エンタープライズレベルのセキュリティやガバナンスを維持しながら柔軟な開発が可能となりました。

特に、SAP S/4HANAをはじめとする基幹システムとの連携が容易である点は、他の汎用的なノーコードツールと比較しても大きな優位性があります。また、iOSやAndroid、Webブラウザといったマルチデバイスに対応したアプリを一度に展開できるため、開発工数とコストの大幅な削減も期待できます。

導入にあたってはSAP BTPのライセンス形態を理解する必要がありますが、まずはFree Tierなどを活用してスモールスタートで検証してみることをおすすめします。現場の課題を現場の手で解決する「市民開発」を推進し、企業のDXを加速させるための最適な選択肢となるはずです。

当社はSAPのスペシャリストとして、豊富な知見と実績をもとに、最適なソリューションをご提案します。
SAPに関するご相談やお見積りのご依頼は、ぜひお気軽にリアルテックジャパンにお問い合わせください。

【本記事の監修体制について】

執筆:リードプラス株式会社

監修:リアルテックジャパン株式会社SAPソリューション事業

この記事は、SAP導入プロジェクトの豊富な経験を持つ当社の専門部門が内容を精査し、 以下の最終承認プロセスを経て公開しています。

最終監修責任者:リアルテックジャパン株式会社 代表取締役社長 松浦 一哉

企業の代表として、お客様の課題解決に繋がる有益で正確な情報発信に責任を持って取り組んでまいります。

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