「SAPとクラウドコンピューティング」 この二つのキーワードを結びつけるべく、クラウドの中でもHaaS(Hardware as a Service)が現在のSAP システムには適しているであろうということで、弊社コンピテンスセンターメンバが実際にAmazon EC2 (Elastic Compute Cloud)を利用してSAPシステムを構築します。 従来のシステムと比較してどのような違いが出てくるのか、非常に楽しみです。用意するのはクレジットカード一枚とノートパソコンのみ。他には何もいりませんとクラウドコンピューティング」 この二つのキーワードを結びつけるべく、クラウドの中でもHaaS(Hardware as a Service)が現在のSAP システムには適しているであろうということで、弊社コンピテンスセンターメンバが実際にAmazon EC2 (Elastic Compute Cloud)を利用してSAPシステムを構築します。 従来のシステムと比較してどのような違いが出てくるのか、非常に楽しみです。用意するのはクレジットカード一枚とノートパソコンのみ。他には何もいりません。
EC2では2009年の12月3日に以下のサービスが追加で開始されました。
Amazon EC2 Instances Now Can Boot from Amazon EBS(英語)
EC2ではSAP同様にインスタンスという単位でシステムが管理されるのですが、従来のインスタンスの保存先はインスタンスストアという使い捨て前提のものでした。 インスタンスストアとはどういう物かというと、起動したインスタンス(OS)を一旦シャットダウンしてしまうとそれでおしまいでした。インスタンスが二度と立ち上がらなくなり、30分程度で消滅します。それではSAPシステムには適していませんので我々としては残念だなぁと思っておりましたが、EBSブートが可能になることで全て解決されました。EBSとはElastic Block Storeの略で、こちらはデータが永続的に保存される環境だからです。インスタンスをシャットダウンしても、その後起動すればOSもDBも以前のものがそのまま使えます。つまり通常のH/Wに導入したのと変わらないということです。
さらに2010年4月29日にシンガポールにおいてデータセンターが本格稼動を開始しました。
Announcing the AWS Asia Pacific (Singapore) Region(英語)
これによって地理的問題でネットワークの応答が遅いといった点も改善しており、Amazon Virtual Private Cloudと組み合わせることで企業におけるクラウド利用の敷居がより低くなりました。(執筆時点での提供地域はヨーロッパのみ)
次回より、契約からOSの初期設定、SAPの導入等を実際に行い、どのような点を考慮する必要があるか検証して行きます。
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- カテゴリ: クラウド
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