先週SolMan7.1 がGAになったことを速報でお伝えしておりました。
今回はSolManのGUIの変遷を今一度振り返りたいと思います。
まず最初にSolMan7.1 でGUIが大幅に改善された主たる要因は、内部で使われているCRMモジュールのバージョンが従来5.0ベースであったのがCRM7.01ベースにとなり、NetWeaverの時代のGUIに見合う環境が提供されたためです。
それでは早速見てみましょう。
1. SolMan7.0ベースのGUIイメージ
例としてSolManの中核にある最重要業務のひとつ、変更依頼管理(ChaRM、事情通は皆チャームと呼んでます。)の画面を取り上げています。
SolManの画面を見た方のほぼすべてがこの画面のイメージかと思います。個別のトランザクションコードを叩いて、画面開くといつものSAPGUI。特にSolManの変更依頼管理機能はSAP CRM機能を流用していることもあり、変更管理機能を持つ競合製品と比較すると、ある意味特殊な画面だったかもしれません。
その他の機能もそれぞれに、別々のトランザクションコード、別々のユーザインターフェース、別々の操作性と、SolManという一つのシステムであるにも関わらず、いまひとつ統一性がありませんでした。これが、SolManがわかりにくい難しいシステムと見られる原因だったかもしれません。
2.Solution Manager 7.0 EhP1
上記でも書きました通り、SolManは運用管理全般をカバーするための多くの機能を持つ製品です。しかし、機能毎に起動方法や見た目、操作性が全く異なるため、その良さを十分に活用するのが難しい製品でした。
そこで登場したのがSolMan WorkCenter です。 つまり、運用ポータル的な統合管理画面です。管理機能単位のタブが実装されて、その横にメニューツリーが実装されています。ユーザインタフェースの統一による、操作性の向上が実現されています。
変更管理の画面も、ビューが新たに定義されてフィルタリングされたり、タスクとかもぱっと見でわかるようになりました。また、タブのテキストを見ることでSolMan上に他にどんな機能が搭載されているかも、何となくわかるようになりました。
3.Solution Manager 7.1
SolMan7.1のSolMan Workcenterには、リボン型のバーが特徴的なSAP Netweaver Bussiness Clientによる管理ができます(もちろん今まで通り、ブラウザやSAP GUIからのアクセスも可能です)。翻訳もより洗練されてより直感的になった感じがします。
そして、変更管理。CRM 7.01の機能であるCRM Web UIの実装です。
細かいところがずいぶんと実践的になりました。
画面ではお伝えできないのですが、用意されたシナリオもより洗練、拡張されています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
- カテゴリ: SAP情報
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